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【CVE-2025-0169】DWT Directory ListingテーマにXSS脆弱性、投稿者権限で攻撃コードの実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressテーマDWTに新たなXSS脆弱性が発見
  • バージョン3.3.4以前に認証済みユーザーからの攻撃が可能
  • ショートコード経由で悪意のあるスクリプトが実行可能

DWT Directory ListingテーマのXSS脆弱性

WordfenceはWordPressテーマ「DWT - Directory & Listing」のバージョン3.3.4以前に、認証済みユーザーによる格納型クロスサイトスクリプティング脆弱性が存在することを2025年2月8日に公開した。この脆弱性は不十分な入力サニタイズとユーザー提供属性の出力エスケープに起因しており、CVSSスコアは6.4(中程度)と評価されている。[1]

この脆弱性により、投稿者以上の権限を持つ認証済みユーザーが、ショートコード経由で任意のWebスクリプトを注入することが可能となっている。攻撃者によって注入されたスクリプトは、被害者がページにアクセスした際に自動的に実行される可能性があるため、早急な対応が求められている。

WordfenceのセキュリティリサーチャーIstván Mártonによって発見されたこの脆弱性は、【CVE-2025-0169】として識別されている。NVDの評価によると、攻撃の複雑さは低く、ネットワークを介したアクセスが可能であり、攻撃に特権が必要だが、ユーザーの介入は不要とされている。

DWT Directory Listingの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-0169
影響を受けるバージョン 3.3.4以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(中程度)
必要な権限 投稿者以上の認証済みユーザー
攻撃の影響範囲 任意のWebスクリプト実行が可能
脆弱性の詳細についてはこちら

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに存在する脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
  • 被害者のブラウザ上で攻撃者のスクリプトが実行可能
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される

格納型XSSは特に深刻な脆弱性として知られており、攻撃コードがサーバーに保存される特徴を持っている。DWT - Directory & Listingテーマで発見された脆弱性は、ショートコードを介して攻撃コードを永続的に保存できるため、複数のユーザーに影響を及ぼす可能性が高い。

DWT Directory Listingの脆弱性に関する考察

DWT - Directory & Listingテーマの脆弱性が中程度のCVSSスコアとされている背景には、認証が必要という緩和要因が存在している。しかし、投稿者権限を持つユーザーが多いサイトでは、内部犯行や乗っ取られたアカウントを通じた攻撃のリスクが高まるため、脆弱性の影響を過小評価すべきではないだろう。

今後は特に、ショートコードの処理における入力検証とサニタイズ処理の強化が求められる。WordPressテーマの開発者は、ユーザー入力を扱う際のセキュリティベストプラクティスを徹底的に適用し、定期的なセキュリティレビューを実施することで、同様の脆弱性の再発を防ぐ必要があるだろう。

また、WordPressサイトの管理者は、不要なユーザーアカウントの定期的な見直しや、最小権限の原則に基づいたアクセス権の設定を徹底すべきだ。プラグインやテーマの更新管理を自動化するツールの導入も、セキュリティリスクの低減に効果的な対策となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0169, (参照 25-02-21).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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