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【CVE-2024-13639】WordPressプラグインRead More & Accordionに認証バイパスの脆弱性、データ改変や損失のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Read More & Accordionで認証後の任意の記事削除が可能な脆弱性
  • WordPressプラグインの全バージョンで脆弱性が発見
  • Subscriber以上の権限で記事の削除が実行可能

WordPressプラグインRead More & Accordionに深刻な認証バイパスの脆弱性

Wordfenceは2025年2月13日、WordPressプラグイン「Read More & Accordion」にバージョン3.4.2以前の全バージョンで認証バイパスの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は権限チェックの欠如により、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーが任意の「read more」投稿を削除できる状態になっている。[1]

脆弱性はexpmDeleteData()関数における認証処理の不備によって引き起こされており、認証済みユーザーがデータの改変や損失を引き起こす可能性が指摘されている。CVSSスコアは4.3(MEDIUM)と評価され、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

この脆弱性は【CVE-2024-13639】として識別され、CWEによる脆弱性タイプはMissing Authorization(CWE-862)に分類されている。NVDの評価によると、認証された状態での攻撃が可能であり、インテグリティへの影響が指摘されているのだ。

Read More & Accordion 3.4.2以前の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-13639
影響を受けるバージョン 3.4.2以前の全バージョン
脆弱性の種類 Missing Authorization (CWE-862)
CVSSスコア 4.3 (MEDIUM)
攻撃条件 認証済みユーザー(Subscriber以上)
影響 データの改変や損失が可能

認証バイパスについて

認証バイパスとは、システムの認証メカニズムを回避して不正にアクセス権を取得する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証プロセスをスキップして権限を取得
  • アクセス制御の不備を突いた攻撃が可能
  • 重要な機能やデータへの不正アクセスにつながる

今回のRead More & Accordionの脆弱性では、expmDeleteData()関数の権限チェックが欠如していることにより、認証バイパスが可能となっている。Subscriber以上の権限を持つユーザーが本来アクセスできないはずの投稿削除機能を実行できる状態となっており、プラグインのセキュリティ上重大な問題となっているのだ。

WordPressプラグインの認証バイパス脆弱性に関する考察

WordPressプラグインにおける認証バイパスの脆弱性は、サイト運営者にとって深刻な問題となる可能性が高く、早急な対応が求められる状況となっている。プラグインの開発者は認証処理の実装において、より厳密な権限チェックと安全性の確保を徹底する必要があるだろう。

今後はWordPressプラグインのセキュリティ審査をより厳格化し、認証処理に関する脆弱性を事前に検出する仕組みの構築が重要となってくる。また、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインを整備し、安全な認証処理の実装方法を標準化することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことができるだろう。

プラグインのセキュリティ対策として、定期的な脆弱性診断の実施や、セキュリティ専門家によるコードレビューの導入も検討すべき課題となっている。WordPressエコシステム全体のセキュリティレベル向上には、開発者コミュニティと専門家の連携が不可欠だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13639, (参照 25-02-21).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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