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【CVE-2025-25168】WordPress用プラグインBookPressにXSS脆弱性が発見、深刻度Highで早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用プラグインBookPressにXSS脆弱性が発見
  • CSRFを経由した攻撃が可能でCVSSスコアは7.1
  • 影響を受けるバージョンは1.2.7以前のすべて

WordPress用プラグインBookPressのXSS脆弱性が深刻度High評価

セキュリティ企業のPatchstack OÜは2025年2月7日、WordPress用プラグイン「BookPress - For Book Authors」にCSRFを経由したXSS脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-25168】として識別されており、影響を受けるバージョンは1.2.7以前のすべてのバージョンとなっている。[1]

この脆弱性はCVSSv3.1で基本スコア7.1を記録しており、深刻度はHighと評価されている。攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされ、特権は不要だが利用者の関与が必要となっており、影響は機密性、完全性、可用性のいずれも限定的であると評価されている。

この脆弱性は、blackandwhitedigitalが開発したBookPress - For Book Authorsプラグインに存在するクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性を経由して、クロスサイトスクリプティング攻撃が可能になるというものだ。この脆弱性の発見者はFore-Z co.ltdのPhat RiOで、Patchstack Allianceを通じて報告されている。

BookPress脆弱性の詳細情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-25168
影響を受けるバージョン 1.2.7以前のすべて
CVSSスコア 7.1 (High)
脆弱性の種類 CSRF to Stored XSS
開発元 blackandwhitedigital
発見者 Phat RiO (Fore-Z co.ltd)

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、サイト間を横断して悪意のあるスクリプトを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずに出力する際に発生
  • 攻撃者は悪意のあるJavaScriptコードを注入可能
  • セッションハイジャックやフィッシング詐欺に悪用される可能性

BookPressプラグインで発見された脆弱性は、CSRFを経由してXSSが可能になる特徴を持っている。CVSSスコアが7.1と比較的高い評価を受けていることから、攻撃が成功した場合のリスクは決して小さくないと考えられる。

WordPress用プラグインBookPressの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、特にCSRFとXSSが組み合わさることで攻撃の影響範囲が広がる可能性がある。BookPressプラグインの場合、書籍著者向けの機能を提供するという性質上、コンテンツ管理者が多くの時間をプラグインの管理画面で過ごす可能性が高く、攻撃者にとって魅力的な標的となるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者はCSRFトークンの適切な実装とユーザー入力値のサニタイズを徹底する必要がある。WordPressのセキュリティチームとプラグイン開発者のコミュニケーションを強化し、脆弱性の早期発見と修正のプロセスを確立することが重要だ。

また、プラグインのセキュリティ審査プロセスの強化も検討する必要がある。自動化されたセキュリティスキャンに加えて、人手による詳細なコードレビューを組み合わせることで、より確実な脆弱性の検出が可能になるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-25168, (参照 25-02-21).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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