セキュリティ

SECURITY

公開：2025-02-21

【CVE-2025-0934】Job Recruitment 1.0にSQLインジェクションの脆弱性が発見、リモート攻撃のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Job Recruitment 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• CWE-89とCWE-74に分類される深刻な脆弱性
• リモートからの攻撃が可能で早急な対応が必要

Job Recruitment 1.0のSQLインジェクション脆弱性

code-projectsのJob Recruitment 1.0において、2025年1月31日にSQLインジェクションの脆弱性が発見された。この脆弱性は/parse/_call_job_search_ajax.phpファイル内の引数nの操作によって引き起こされ、リモートから攻撃を実行することが可能である。現在、この脆弱性の詳細は一般に公開されており、悪用される可能性も存在するのだ。^[1]

この脆弱性はCVSS 4.0で5.3、CVSS 3.1で6.3、CVSS 3.0で6.3という中程度の深刻度を示している。攻撃の条件として、ネットワークからのアクセスが可能で、攻撃の複雑さは低く、特権レベルは必要とされているが、ユーザーの介入は不要とされている。

CWEによる分類ではCWE-89のSQLインジェクションとCWE-74のインジェクションに該当している。この脆弱性は機密性や完全性、可用性に対して低レベルの影響を及ぼす可能性があり、スコープの変更は発生しないとされている。

Job Recruitment 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに対して不正なSQLコマンドを実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの改ざんや情報漏洩が可能
• 特権昇格や認証バイパスに悪用される可能性
• Webアプリケーションの整合性を損なう危険性

この脆弱性は特にWebアプリケーションのフォームやURL、HTTPヘッダーなどを介して攻撃が行われることが多く、未対策の場合データベース全体が危険にさらされる可能性がある。SQLインジェクション対策としては、プリペアドステートメントの使用やパラメータのバリデーション、エスケープ処理などが効果的とされており、早急な対応が推奨される。

Job Recruitment 1.0の脆弱性に関する考察

Job Recruitment 1.0における今回の脆弱性は、リモートからの攻撃が可能で、かつ攻撃の複雑さが低いという点で深刻な問題となっている。特に求人情報を扱うシステムであることから、個人情報や企業情報が漏洩するリスクが高く、早急な対策が必要不可欠である。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が求められる。また、定期的な脆弱性診断の実施や、セキュリティアップデートの自動適用システムの導入なども検討する必要があるだろう。

Job Recruitment 1.0の次期バージョンでは、SQLインジェクション対策に加え、包括的なセキュリティ機能の実装が期待される。特にWebアプリケーションフレームワークの最新化や、セキュアコーディングガイドラインの策定など、開発プロセス全体でのセキュリティ強化が望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0934, (参照 25-02-21).

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