セキュリティ

SECURITY

公開：2025-02-21

【CVE-2025-1199】Best Church Management Software 1.1にSQLインジェクションの脆弱性、教会の運営データに深刻な影響のおそれ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SourceCodester Best Church Management Software 1.1にSQLインジェクションの脆弱性
• role_crud.phpファイルのid引数で発生するリモート攻撃の可能性
• CVE-2025-1199として登録された重大な脆弱性

Best Church Management Software 1.1にSQLインジェクションの脆弱性発見

セキュリティ研究者のYeSecは2025年2月12日、SourceCodester Best Church Management Software 1.1のrole_crud.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-1199】として登録され、攻撃者がリモートから管理者権限で任意のSQLコマンドを実行できる重大な問題となっている。^[1]

この脆弱性は/admin/app/role_crud.phpファイル内のid引数の処理に起因しており、適切な入力検証が行われていないことが原因とされている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で5.3（MEDIUM）、バージョン3.1で6.3（MEDIUM）と評価され、リモートからの攻撃が可能であることから早急な対応が求められる状況だ。

発見者のYeSecは詳細な技術情報とともに、この脆弱性に関する報告をGitHubで公開している。SourceCodester Best Church Management Software 1.1を使用している組織は、セキュリティアップデートの適用や代替ソフトウェアへの移行を検討する必要性が出てきている。

Best Church Management Software 1.1の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの入力値の検証が不十分な場合に、悪意のあるSQLコマンドを注入できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの情報漏洩や改ざんが可能
• 認証機能のバイパスによる不正アクセス
• データベースサーバーへの攻撃の踏み台として悪用

SourceCodester Best Church Management Software 1.1の脆弱性は、/admin/app/role_crud.phpファイル内のid引数において、入力値の検証が不十分なためSQLインジェクション攻撃が可能となっている。この脆弱性は【CVE-2025-1199】として登録され、CVSSスコアが5.3と評価されており、攻撃者によるデータベースの改ざんや情報漏洩のリスクが存在する。

Best Church Management Software 1.1の脆弱性に関する考察

教会の運営管理を支援するソフトウェアにおいて、機密性の高い情報が扱われることを考慮すると、SQLインジェクションの脆弱性は深刻な問題となる。特に個人情報や寄付の記録などが含まれる可能性があり、情報漏洩や改ざんによる影響は組織の信頼性を大きく損なう可能性があるだろう。

今後の対策として、入力値の厳格なバリデーションやプリペアドステートメントの採用など、基本的なセキュリティ対策の実装が不可欠となる。同時に、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、同様の脆弱性を早期に発見・対処できる体制を整えることが重要だ。

次期バージョンではセキュリティ機能の強化に加え、脆弱性スキャンツールとの連携や、セキュリティアップデートの自動適用機能の実装が期待される。組織の重要な情報を扱うシステムとして、より堅牢なセキュリティ設計が求められるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1199, (参照 25-02-21).

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