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【CVE-2025-24373】WooCommerce PDF請求書プラグインに深刻な脆弱性、バージョン4.0.0で対策完了

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WooCommerce PDF請求書プラグインに未認証アクセスの脆弱性
  • ゲストアクセス設定時にPDFドキュメントが閲覧可能に
  • バージョン4.0.0で脆弱性に対処完了

WooCommerce PDF請求書プラグインの脆弱性を修正

wpovernight社は、WooCommerce向けPDF請求書・納品書作成プラグイン「woocommerce-pdf-invoices-packing-slips」において、未認証ユーザーによるPDFドキュメントアクセスの脆弱性【CVE-2025-24373】を確認し、2025年2月4日に修正版をリリースした。この脆弱性は、ゲストアクセス設定が有効な状態でURLの「my-account」を「bulk」に置き換えることで、機密文書に不正アクセスが可能になる深刻な問題である。[1]

この脆弱性は、WooCommerceストアのドキュメントアクセス設定が「ゲスト」に設定されており、かつユーザーがログアウト状態である場合に発生する。攻撃者はゲストドキュメントリンクを入手し、URLを操作するだけで任意のPDFドキュメントにアクセスできてしまうため、機密情報漏洩のリスクが極めて高い状態だった。

wpovernight社は、この脆弱性に対処するため、バージョン4.0.0で修正を実施している。CVSSスコアは6.3(MEDIUM)と評価されており、回避策が存在しないことから、影響を受ける可能性のあるすべてのユーザーに対して、最新バージョンへのアップデートを強く推奨している。

PDF請求書プラグインの脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-24373
影響を受けるバージョン 4.0.0未満
脆弱性の種類 CWE-200:不正なアクターへの機密情報の露出
CVSSスコア 6.3(MEDIUM)
発生条件 ゲストアクセス設定有効かつユーザーがログアウト状態
対策方法 バージョン4.0.0へのアップデート

不正アクターへの機密情報の露出について

不正アクターへの機密情報の露出とは、権限のない第三者が機密情報にアクセスできてしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 認証・認可の不備による情報漏洩
  • URL操作による認証バイパス
  • アクセス制御の不適切な実装

本脆弱性では、WooCommerceのPDF請求書プラグインにおいて、URLパラメータの変更により認証をバイパスできる問題が発見された。この種の脆弱性は、適切なアクセス制御の実装とユーザー認証の強化により防ぐことができ、定期的なセキュリティレビューと適切な権限管理の実装が重要である。

WooCommerce PDF請求書プラグインの脆弱性に関する考察

WooCommerce向けPDF請求書プラグインの脆弱性は、ECサイトにおける文書管理の重要性を改めて浮き彫りにする結果となった。プラグインの基本機能であるPDF生成と管理において、利便性を重視するあまりセキュリティ面での考慮が不十分であったことは、同様のプラグイン開発においても重要な教訓となるだろう。

今後は特に、認証システムのバイパスを防ぐための多層的なセキュリティ対策の実装が求められる。具体的には、URLパラメータの検証強化やアクセストークンの有効期限設定、IPアドレスによるアクセス制限など、複数の防御層を組み合わせた対策を講じる必要があるだろう。

また、プラグインのセキュリティアップデートの配信体制についても検討が必要である。脆弱性が発見された際の迅速な対応と、ユーザーへの適切な情報提供が重要になってくる。自動アップデート機能の実装や、セキュリティアラートシステムの導入なども、今後の課題として挙げられるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24373, (参照 25-02-21).

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