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ADJがCdTe半導体センサー搭載の歯科用X線CT装置を発売、パノラマ・デンタル撮影の画質向上に貢献

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ADJがCdTe半導体センサー搭載の歯科用X線CT装置を発売、パノラマ・デンタル撮影の画質向上に貢献

PR TIMES より


記事の要約

  • ADJが4in1歯科用X線CT装置PanoACT 3D Upgradeの取り扱いを開始
  • CdTe半導体センサー採用で高画質なパノラマ撮影を実現
  • パノラマ装置でデンタル撮影が可能な業界初の機能を搭載

歯科用X線CT装置PanoACT 3D Upgradeの革新的機能

株式会社オール・デンタル・ジャパンは株式会社アクシオン・ジャパンと連携し、業界初となる4in1歯科用X線CT装置PanoACT 3D Upgradeを2025年2月25日より取り扱い開始した。従来のCBCT/パノラマ/セファロ複合機では1枚のフラットパネルセンサーを共用していたため画質に課題があったが、新製品ではCdTe半導体センサーを採用することで高感度かつ高フレームレートでの撮影を実現している。[1]

PanoACT 3D Upgradeは、トモシンセシス技術の搭載により断層位置や方向を撮影後に調整できる機能を備えており、パノラマ装置でありながらデンタル撮影も可能な画期的な製品となっている。厚生労働省からパノラマ装置とデンタル装置両方の診療報酬算定が認められた日本初の1台2役の装置である。

金属アーチファクト低減機能も搭載されており、従来のCBCTでは困難だった金属部周辺の画像化を実現している。さらに医科用CTと同等のCT値表示機能を備え、高空間分解能と定量的な画像診断を両立させた新世代の歯科用X線CT装置となっている。

PanoACT 3D Upgradeの主な特徴

項目 詳細
センサー技術 CdTe半導体センサー採用による高感度・高フレームレート撮影
画像処理機能 トモシンセシス技術による断層位置・方向の後調整が可能
撮影機能 パノラマ撮影とデンタル撮影が1台で可能
アーチファクト対策 金属アーチファクト低減機能搭載
保守サポート 最大10年間の定額保守料金制度

トモシンセシス技術について

トモシンセシス技術とは、X線撮影において断層撮影を可能にする画像再構成技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 撮影後に任意の断層面の画像再構成が可能
  • 3次元的な画像情報から必要な部分のみを抽出可能
  • 1回の撮影で複数の断層画像を取得可能

PanoACT 3D Upgradeでは、トモシンセシス技術を活用することで膨大なボリュームデータから画像ノイズを除去し、見たい部分だけを出力することが可能となっている。これにより歯科診断に重要な部位を鮮明に描出し、より正確な診断をサポートする。

歯科用X線CT装置の技術革新に関する考察

歯科用X線CT装置における半導体センサーの進化は、診断精度の向上に大きな影響を与えている。従来のフラットパネルセンサーでは課題とされていた画質の問題がCdTe半導体センサーの採用により解決され、より正確な診断が可能になることで患者への適切な治療提供につながるだろう。

今後の課題として、高性能化に伴う導入コストの上昇が挙げられる。装置の価格が高額になることで、中小規模の歯科医院での導入が難しくなる可能性があるため、メーカー側には導入しやすい価格設定や柔軟な支払いプランの提供が求められるだろう。

医療機器のデジタル化が進む中、AI技術との連携も期待される分野である。画像診断支援AIの開発が進めば、より効率的で精度の高い診断が可能になるはずだ。歯科医療のデジタルトランスフォーメーションを加速させる重要な一歩となる可能性がある。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「業界初!4in1(オールインワン)歯科用X線CT装置「PanoACT 3D Upgrade」の取扱開始。 | 株式会社オール・デンタル・ジャパンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000091839.html, (参照 25-02-26).
  2. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/index.html

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