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公開：2025-03-22

JALがKALITTA航空と成田-シカゴ線でコードシェア運航を開始、アジア-北米間の貨物輸送力が強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JALが成田-シカゴ線でKALITTA航空とコードシェア運航を開始
• 自社貨物機と旅客機を組み合わせた輸送ネットワークを強化
• アジア-北米間の貨物輸送需要に対応する体制を整備

JALが成田-シカゴ線の航空貨物輸送を強化

JALは2025年5月10日より、米国KALITTA航空との間で成田-シカゴ線における定期貨物便のコードシェア運航を開始することを発表した。JALは2024年2月に13年ぶりとなる自社貨物機の運航を再開しており、今回のKALITTA航空との提携によって航空貨物輸送ネットワークの更なる拡充を図るものだ。^[1]

KALITTA航空が運航に使用するボーイング777-300ERSF型機は、従来型の777F型機と比較して貨物搭載量が増加しており、上部貨物室に33ポジション、下部貨物室に14ポジションのパレットを搭載することが可能となっている。この機材は747-400F型機と比較して燃費効率が向上しており、環境面での優位性も確保している。

JALはこの提携に加えて、2025年5月31日より成田-シカゴ線の旅客便も開設する予定となっている。貨物専用機と旅客機の貨物スペースを効果的に組み合わせることで、成長著しいアジア-北米間の貨物輸送需要に対応し、物流インフラとしての機能強化を推進していく。

JAL-KALITTA航空の輸送体制まとめ

コードシェアについて

コードシェアとは、航空会社同士が互いの運航便に自社の便名を付与し、共同運航する形態のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数の航空会社が効率的に路線ネットワークを拡大可能
• 運航コストの削減と収益性の向上を実現
• 顧客に対して多様な輸送オプションを提供

JALとKALITTA航空は2019年と2023年にもコードシェア運航を実施した実績があり、長期的な協力関係を築いている。今回の提携によって、両社の強みを活かした効率的な貨物輸送サービスの提供が可能となっている。

JAL-KALITTA航空の提携に関する考察

JALとKALITTA航空の提携は、アジア-北米間の貨物輸送需要の増加に対応する戦略的な動きとして評価できる。自社貨物機の運航再開と大手貨物専門会社との提携を組み合わせることで、市場の変化に柔軟に対応できる体制を構築しており、輸送能力の拡大と運航効率の向上が期待できる。

ただし、航空貨物市場は世界経済や地政学的リスクの影響を受けやすい特性がある。需要の変動に応じて輸送能力を適切にコントロールし、収益性を確保することが重要な課題となるだろう。両社の経験とノウハウを活かした効率的な運営体制の確立が求められている。

今後はデジタル技術を活用した貨物追跡システムの高度化や、環境負荷低減に向けた取り組みの強化も期待される。特に新型機材の導入による燃費効率の向上は、サステナビリティの観点からも重要な意味を持つものと考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「JAL、成田-シカゴ線で貨物機・旅客機を活用した輸送ネットワークを増強 | 日本航空株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001203.000030684.html, (参照 25-03-22).
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