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公開：2025-03-22

全国初のドイツ型デュアルシステム導入校がライトシップ高等学院として新潟県上越市に開校、地域産業人材の育成へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 全国初のデュアルシステム導入校が新潟県上越市に開校
• 通信制高校での学習と企業でのOJTを組み合わせたカリキュラム
• 第一期生23名が2025年4月に入学予定

新潟県上越市に全国初のデュアルシステム導入校が開校

株式会社LIGHTSHIPは新潟産業大学附属高等学校通信制課程managara HighSchoolのサポート施設「ライトシップ高等学院」を新潟県上越市に開校し、2025年4月4日より第一期生23名を受け入れることを発表した。通信制高校での教科学習と地元企業でのOJT（有給インターンシップ）を並行して行うドイツの職業教育システム「デュアルシステム」を基盤とする全国初のカリキュラムを導入するのだ。^[1]

ライトシップ高等学院のカリキュラムは週1日程度の高校教科学習、週3日程度の企業でのOJT、週1日程度の地域おこしプロジェクト型学習という3本柱で構成されている。特にOJTでは上越市を中心に60社以上の企業が受け入れに参画しており、多岐にわたる業種での職業訓練が可能となっている。

このカリキュラムは従来の一斉授業や探究学習の限界、学校教育と職業生活の乖離といった課題に対する解決策として期待されている。卒業後はOJT先企業への就職だけでなく、他企業への就職や大学進学など、生徒一人ひとりの成長ビジョンに応じた進路選択が可能だ。

ライトシップ高等学院のカリキュラム概要

ライトシップ高等学院の詳細はこちら

デュアルシステムについて

デュアルシステムとは、ドイツで発展した職業教育システムで、学校での理論教育と企業での実践的な職業訓練を組み合わせた教育方式のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 週3～4日の企業実習と週1～2日の学校教育の組み合わせ
• 実践を通じた技能習得と基礎力の養成
• 企業と学生双方にとって採用のミスマッチを防ぐ効果

日本国内では一部の専門高校で「日本版デュアルシステム」として年間数十日程度の就業訓練を実施している例はあるものの、年間百数十日以上のOJTを実施する本格的なデュアルシステムの導入は、ライトシップ高等学院が全国初の試みとなる。地域産業の担い手育成と教育改革の両面で注目を集めている。

デュアルシステム導入に関する考察

デュアルシステムの導入により、生徒は実践的な職業スキルを身につけながら高校の学習を進められるという大きな利点がある。特に地方都市における若年層の就業機会創出と、地域企業の人材確保という課題に対して、具体的な解決策を示すモデルケースとなる可能性が高いだろう。

一方で、企業側の受け入れ体制の整備や教育プログラムの標準化、学校側の指導体制の確立など、運営面での課題も予想される。地域の実情に合わせた柔軟なカリキュラム運営と、企業との緊密な連携体制の構築が今後の成功の鍵を握るだろう。

中長期的には、このモデルが他地域にも波及し、日本における新しい職業教育の形として確立されることが期待される。特に普通科以外の選択肢を求める生徒たちにとって、魅力的な進路の一つとなる可能性を秘めているはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「全国初、ドイツの職業教育システム「デュアルシステム」が本格始動 | 株式会社LIGHTSHIPのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000158681.html, (参照 25-03-22).
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