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【CVE-2025-28879】WordPressプラグインBee Layer Sliderにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、CVSS6.5で中程度の深刻度と評価

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Bee Layer Sliderプラグイン1.1以前にXSS脆弱性を発見
  • CVE-2025-28879として報告され、重要度は「MEDIUM」と評価
  • Patchstack Allianceの研究者により発見された脆弱性

WordPress用プラグインBee Layer Slider 1.1のXSS脆弱性

WordPressプラグイン開発元のaumsriniは、同社が提供するBee Layer Sliderプラグインにクロスサイトスクリプティング脆弱性が発見されたことを2025年3月11日に公開した。この脆弱性はCVE-2025-28879として報告され、CISAによる評価でCVSS v3.1のスコアは6.5と中程度の深刻度となっている。[1]

この脆弱性は開発元のaumsriniが提供するBee Layer Sliderプラグインのバージョン1.1以前に存在することが判明しており、不適切な入力検証によりWebページ生成時にクロスサイトスクリプティング攻撃が可能となる状態であった。Patchstack AllianceのNabil Irawan氏によって発見されたこの問題は、特に永続的なXSS攻撃のリスクを含んでいる。

CISAの分析によると、この脆弱性の攻撃は自動化が困難であり、システムへの影響は部分的なものに留まると評価されている。しかしネットワークを介した攻撃が可能で、攻撃者に特権は不要だが、ユーザーの操作を必要とする特徴を持っており、影響範囲が限定的ながらも情報漏洩やシステムの改ざんのリスクが存在している。

WordPress用プラグインBee Layer Sliderの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-28879
影響を受けるバージョン 1.1以前
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVSSスコア 6.5(MEDIUM)
発見者 Nabil Irawan(Patchstack Alliance)
公開日 2025年3月11日

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用した攻撃手法の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入することで、ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーのセッション情報や個人情報の窃取が可能
  • Webサイトの表示内容の改ざんやマルウェアの配布に悪用される
  • 永続型XSSは一度injection成功すると継続的な攻撃が可能

Bee Layer Sliderで発見されたXSS脆弱性は、不適切な入力検証によってWebページ生成時に悪意のあるスクリプトが実行可能となる状態を引き起こしている。このような脆弱性は適切な入力値のサニタイズやエスケープ処理を実装することで防ぐことができ、WordPressプラグインの開発においては特に重要な対策ポイントとなっている。

WordPress用プラグインの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サードパーティ製のプラグインが多数存在することから、品質管理の観点で重要な課題となっている。特にBee Layer Sliderのような表示系のプラグインは、ユーザー入力を直接処理する機会が多いため、入力値の検証やサニタイズ処理の実装が不可欠であり、開発者はセキュリティベストプラクティスに従った実装を徹底する必要があるだろう。

今後はWordPressプラグインのセキュリティ審査プロセスの強化や、自動化されたセキュリティテストの導入が求められる。特にXSS脆弱性のような基本的な脆弱性の検出については、静的解析ツールの活用や定期的なセキュリティ監査の実施によって、より効果的な予防が可能になると考えられる。

また、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、脆弱性報告の報奨金制度の拡充なども検討に値する。WordPressエコシステム全体のセキュリティ向上には、開発者コミュニティとセキュリティ研究者の協力が不可欠であり、より積極的な情報共有と対策の実施が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-28879, (参照 25-03-25).
  2. 1369

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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