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【CVE-2024-13649】Xpro Addons For Elementorに深刻な脆弱性、投稿者権限で不正スクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Xpro Addons For Elementorにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • WordPressプラグインの1.4.6.7以前のバージョンが影響を受ける
  • Contributor以上の権限で任意のWebスクリプトが実行可能

WordPress用プラグイン「Xpro Addons For Elementor」の脆弱性が発見

Wordfenceは2025年3月8日、WordPress用プラグイン「140+ Widgets | Xpro Addons For Elementor – FREE」にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は、バージョン1.4.6.7以前の全てのバージョンに影響を及ぼすもので、入力値の検証と出力のエスケープが不十分であることに起因している。[1]

この脆弱性は、投稿者(Contributor)以上の権限を持つ認証済みユーザーが複数のウィジェットを介して任意のWebスクリプトを挿入できるというものだ。攻撃者は悪意のあるスクリプトを注入することで、そのページにアクセスするユーザーに対して不正なスクリプトを実行させることが可能となる。

CVSSスコアは6.4(MEDIUM)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また攻撃には特権レベルが必要だが、ユーザーの関与は不要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされている。

脆弱性の影響範囲まとめ

項目 詳細
影響を受けるバージョン 1.4.6.7以前の全バージョン
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(MEDIUM)
必要な権限 Contributor以上
公開日 2025年3月8日

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証やエスケープ処理が不十分な場合に発生
  • ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

クロスサイトスクリプティングは、入力値の無害化処理(サニタイズ)や出力のエスケープ処理が適切に実装されていない場合に発生する脆弱性だ。攻撃者はこの脆弱性を利用してユーザーのブラウザ上で任意のスクリプトを実行し、Cookieの窃取やフィッシング詐欺、マルウェアの配布などの攻撃を仕掛けることが可能となる。

Xpro Addons For Elementorの脆弱性に関する考察

今回の脆弱性は投稿者以上の権限を持つユーザーのみが悪用可能という点で、影響範囲が限定的であることは幸いだ。しかし、多くのWordPressサイトでは複数の投稿者がコンテンツを管理している状況があり、内部犯行のリスクや権限を奪取された場合の二次被害も考慮する必要があるだろう。

この脆弱性への対策として、プラグインの更新を待つだけでなく、ユーザー権限の見直しや不要なアカウントの削除など、包括的なセキュリティ対策が重要となる。また、サードパーティ製プラグインの使用時には、開発元の信頼性やセキュリティアップデートの頻度なども考慮に入れた選定が必要だろう。

将来的な対策としては、WordPressコミュニティ全体でのセキュリティレビューの強化や、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備が望まれる。特にElementorのようなページビルダー向けのアドオンは利用者が多いため、より厳格な審査基準の導入が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13649, (参照 25-03-25).
  2. 1908

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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