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SeagateがNVMeインターフェイス接続HDDの概念実証を発表、AIワークロード向けストレージの効率化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • SeagateがNVMeインターフェイス接続HDDの概念実証を発表
  • SATAやSASに代わる新接続方式でソフトウェア層を簡素化
  • AIワークロード向けに最適化された大容量ストレージを実現

SeagateがNVMeインターフェイス接続HDDの概念実証を発表

Seagateは2025年3月17日(米国時間)、従来のSATAやSASに代わるNVMeインターフェイス接続HDDの概念実証を発表した。NVMeインターフェイスの採用により、SSDと共通のNVMeドライバを利用できるようになり、ホストバスアダプタやプロトコルブリッジなどの追加インフラが不要になることで、ストレージシステムの構成が大幅に簡素化されるという。[1]

AIワークロードにおいて必要とされるペタバイト規模のストレージでは、SSDのコストが高騰する問題を抱えており、SATA/SASのHDDは低遅延を必要とするAIワークロード向けに最適化されていない課題があった。NVMeインターフェイス接続HDDはこれらの問題を解決し、DPUを介してGPUからストレージへの直接アクセスを可能にすることで、CPU経由による遅延を削減できる。

NVMe over Fabrics対応により、分散AIストレージアーキテクチャへの統合も容易になり、柔軟な構成が実現可能になった。さらにSSDと比較して、テラバイトあたり10倍の炭素排出量効率化と4倍の動的電力消費効率化を達成し、大幅なコスト削減も実現している。

NVMeインターフェイス接続HDDの特徴まとめ

項目 詳細
発表日 2025年3月17日(米国時間)
主な利点 SSDと共通のNVMeドライバ利用可能、追加インフラ不要
性能向上 DPU経由でGPUから直接アクセス可能、CPU経由の遅延削減
効率化 テラバイトあたり10倍の炭素排出量効率化、4倍の動的電力消費効率化
拡張性 NVMe over Fabrics対応による分散AIストレージアーキテクチャ統合

NVMeについて

NVMeとは「Non-Volatile Memory Express」の略称で、フラッシュストレージデバイス向けに設計された高速なインターフェース規格のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • PCIeバスを使用した高速なデータ転送が可能
  • 低レイテンシーで効率的なコマンド処理を実現
  • 並列処理に最適化された設計思想を採用

従来のSATAやSASインターフェースと比較して、NVMeはより高速なデータ転送と低レイテンシーを実現できる特徴を持っている。今回SeagateがHDDにNVMeを採用することで、AIワークロードに必要な大容量ストレージの効率的なアクセスと管理が可能になるだろう。

NVMeインターフェイス接続HDDに関する考察

NVMeインターフェイス接続HDDの登場により、AIワークロードにおける大容量ストレージの課題が解決される可能性が高まっている。特にSSDと比較して大幅なコスト削減と省電力化を実現できる点は、大規模なAIトレーニング環境の構築において重要な利点となるだろう。

今後の課題として、既存のストレージインフラからの移行にかかるコストや時間の検討が必要になってくる。特にレガシーシステムとの互換性維持や、運用管理者の技術習得など、導入に向けた準備が重要になってくるだろう。システムの安定性や信頼性の実証も不可欠だ。

将来的には、NVMeインターフェイス接続HDDとSSDを組み合わせたハイブリッドストレージソリューションの発展が期待される。AI以外の用途での活用も視野に入れつつ、さらなる技術革新と市場展開が進むことが予想されるだろう。

参考サイト

  1. ^ Seagate US. 「NVMe hard drives and the future of AI storage. | Seagate 日本」. https://www.seagate.com/jp/ja/blog/nvme-hard-drives-and-the-future-of-ai-storage/, (参照 25-03-25).
  2. 21496

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