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公開：2025-03-28

シスコとNECがAIガバナンス分野で協業、Cisco AI Defenseを活用した包括的なサービスを2025年秋から提供へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• シスコとNECがAIガバナンス分野で協業を開始
• NECがCisco AI Defenseを活用したサービスを展開
• 2025年秋から金融・製造業・公共機関向けに提供

シスコとNECのAIガバナンス分野における協業開始

シスコシステムズ合同会社とNECは2025年3月26日、AIガバナンス分野での協業を発表し、両社の技術とノウハウを組み合わせたAIガバナンスサービスの提供を開始することを明らかにした。NECはシスコが提供するAIセキュリティソリューション「Cisco AI Defense」を活用し、AIリスク評価やAIガバナンス製品の導入、AIリスク監視などのコンサルティングサービスを展開していく計画である。^[1]

NECは2025年秋からAIガバナンスサービスの提供を開始し、金融機関や製造業、公共機関、自治体、医療分野などの幅広い業界を対象に展開することを予定している。シスコからの技術提供をもとに、NECは2025年3月からCisco AI Defenseの先行評価を開始しており、両社はAgentic AIの活用におけるリスクと対応策の検討も進めている。

本協業により、NECは長年のAIガバナンスのノウハウと実績に、シスコのAIセキュリティ技術を組み合わせることで、生成AIのリスクを最小限に抑えるための包括的なサービスを実現する。この取り組みを通じて、AIを誰もが安全・安心に業務に活用できる社会の実現に貢献することを目指している。

AIガバナンスサービスの概要

AIガバナンスについて

AIガバナンスとは、AI技術の開発・運用・利用に関する管理体制と指針を確立し、AIシステムの公平性、透明性、安全性を確保するための包括的な取り組みを指す。以下のような要素が重要となる。

• AIリスクの評価と管理体制の構築
• AIシステムの開発・運用における倫理指針の策定
• AIの判断プロセスの透明性確保

NECは2019年に「AIと人権に関するポリシー」を策定して以来、AIガバナンス基本規定やAIリスク管理マニュアルなどを整備してきた実績がある。生成AIの普及に伴い、ハルシネーションや著作権侵害などの新たなリスクへの対応が求められており、AIガバナンスの重要性はますます高まっている。

シスコとNECのAIガバナンス協業に関する考察

AIガバナンスサービスの提供により、企業や公共機関がAIを安全に活用するための体制構築が容易になることが期待される。特にNECの長年のAIガバナンスノウハウとシスコのセキュリティ技術の組み合わせは、包括的なリスク管理を可能にするだろう。

今後の課題として、AIモデルの進化に伴う新たなリスクへの対応や、業界ごとの規制要件への適合が挙げられる。両社には継続的な技術革新とサービス改善を通じて、これらの課題に対応していくことが求められている。

将来的には、Agentic AIの台頭により、より高度なガバナンス要件が求められることが予想される。NECとシスコの協業が、日本企業のAI活用における安全性と信頼性の向上に大きく貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ シスコシステムズ合同会社. 「NECとシスコ、AIガバナンス分野で協業 - The Cisco News Network - APJC」. https://news-blogs.cisco.com/apjc/ja/2025/03/26/nec%e3%81%a8%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%82%b3%e3%80%81ai%e3%82%ac%e3%83%90%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%82%b9%e5%88%86%e9%87%8e%e3%81%a7%e5%8d%94%e6%a5%ad/, (参照 25-03-28).
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2. NEC. https://jpn.nec.com/

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