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【CVE-2025-2103】SoundRise Musicプラグインに深刻な認可の欠陥、管理者権限取得の脆弱性が発見される

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • SoundRise Music脆弱性でサブスクライバー権限から管理者権限取得が可能
  • WordPressプラグインのバージョン1.6.11以前が影響を受ける
  • 認証済みユーザーによる任意のオプション更新が可能

SoundRise Musicプラグインのバージョン1.6.11以前で発見された重大な脆弱性

WordPressプラグイン「SoundRise Music」において、認証済みユーザーによる権限昇格が可能な脆弱性が2025年3月14日に公開された。ironMusic_ajax()関数における認可チェックの欠如により、サブスクライバー以上の権限を持つユーザーがWordPressサイト上で任意のオプションを更新できる状態となっていた。[1]

この脆弱性は【CVE-2025-2103】として識別されており、CVSSスコアは8.8(HIGH)と評価されている。攻撃者はユーザー登録を有効化し、デフォルトのユーザーロールを管理者に変更することで、管理者権限を取得することが可能となっていた。

脆弱性の影響を受けるバージョンは1.6.11以前のすべてのバージョンであり、IronTemplates社が開発する同プラグインのユーザーは早急なアップデートが推奨される。この脆弱性は認証済みユーザーによる攻撃が可能であり、技術的な複雑さも低いため、早急な対応が必要となっている。

SoundRise Music脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-2103
影響を受けるバージョン 1.6.11以前のすべてのバージョン
CVSSスコア 8.8(HIGH)
攻撃条件 認証済みユーザー(サブスクライバー以上)
脆弱性の種類 認可チェックの欠如(CWE-862)
影響 権限昇格、管理者権限の取得が可能

認可チェックについて

認可チェックとは、システムやアプリケーションにおいて、ユーザーが特定の操作や機能にアクセスする権限を持っているかを確認するセキュリティメカニズムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの役割や権限レベルに基づいたアクセス制御の実装
  • 機密データや重要な機能へのアクセスを制限する仕組み
  • セキュリティ上の重要な防御層としての機能

SoundRise Musicプラグインの脆弱性では、ironMusic_ajax()関数に認可チェックが実装されていないことにより、サブスクライバー権限のユーザーが管理者向けの機能にアクセスできる状態となっていた。この種の脆弱性は垂直的権限昇格と呼ばれ、低い権限のユーザーが高い権限を取得できてしまう深刻な問題となっている。

WordPress用プラグインの認可チェックに関する考察

WordPressプラグインにおける認可チェックの実装は、セキュリティの基本的要素でありながら見落としやすい部分となっている。特にAjax関数の実装時には、フロントエンド側からのリクエストに対する適切な権限チェックが必要不可欠であり、current_user_can()関数などを用いた厳密な認可制御が求められるだろう。

プラグイン開発者は、機能の実装だけでなくセキュリティ面での考慮も重要視する必要がある。特にWordPressの権限モデルを理解し、各機能に適切な権限チェックを実装することで、この種の脆弱性を未然に防ぐことができるはずだ。また、定期的なセキュリティ監査やコードレビューの実施も効果的な対策となるだろう。

今後は、WordPress本体やプラグインのセキュリティガイドラインの整備や、開発者向けのセキュリティトレーニングの充実が期待される。特に認可チェックについては、ベストプラクティスの共有や自動化ツールの活用など、より体系的なアプローチが必要となってくるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2103, (参照 25-03-29).
  2. 1653

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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