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【CVE-2025-25068】Mattermostの複数バージョンでMFA認証バイパスの脆弱性、修正版の更新を推奨

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Mattermostの複数バージョンでMFA認証の脆弱性を確認
  • プラグインエンドポイントでMFA認証がバイパス可能
  • CVE-2025-25068として脆弱性情報を公開

Mattermost 10.4.x以下のバージョンでMFA認証バイパスの脆弱性

Mattermost社は2025年3月21日、同社製品の複数バージョンにおいてMFA認証をバイパス可能な脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性はCVE-2025-25068として識別されており、影響を受けるバージョンは10.4.x(10.4.2以下)、10.3.x(10.3.3以下)、9.11.x(9.11.8以下)、10.5.x(10.5.0)となっている。[1]

この脆弱性は、プラグイン固有のルートへのAPIリクエストを通じて認証済みの攻撃者がMFA保護をバイパスできるというものだ。CVSSスコアは7.5(High)と評価されており、攻撃に必要な特権レベルは低いものの攻撃条件の複雑さは高いとされている。

Mattermost社は対策として、10.6.0、10.4.3、10.3.4、9.11.9、10.5.1などの修正バージョンをリリースしている。影響を受けるバージョンを使用しているユーザーは、速やかに最新バージョンへのアップデートを実施することが推奨される。

Mattermostの脆弱性バージョンまとめ

バージョン系列 影響を受けるバージョン 修正バージョン
10.4.x 10.4.0 - 10.4.2 10.4.3
10.3.x 10.3.0 - 10.3.3 10.3.4
9.11.x 9.11.0 - 9.11.8 9.11.9
10.5.x 10.5.0 10.5.1
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多要素認証について

多要素認証(MFA: Multi-Factor Authentication)とは、ユーザー認証を複数の要素を組み合わせて行うセキュリティ手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • パスワードに加え、生体認証や物理トークンなど複数の認証要素を使用
  • 単一の認証要素が漏洩しても不正アクセスを防止可能
  • 企業のセキュリティ対策として広く採用されている

MFAはCWE-306(重要な機能に対する認証の欠落)に関連する脆弱性対策として重要な役割を果たしている。Mattermostの事例では、プラグインエンドポイントでのMFA認証が適切に実装されていなかったことが問題となり、認証をバイパスされるリスクが発生した。

Mattermostの脆弱性に関する考察

Mattermostの今回の脆弱性は、プラグインエンドポイントという特定の領域でMFA認証が適切に実装されていなかったという点で重要な教訓を残している。プラグインアーキテクチャの柔軟性と拡張性は大きな利点である一方で、セキュリティ実装の一貫性を担保することの難しさも浮き彫りになったと言えるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグインAPIのセキュリティフレームワークの強化が求められる。特にMFAのような重要なセキュリティ機能については、プラグインレベルでも確実に実装されるような仕組みづくりが必要になってくるだろう。

また、この事例はサードパーティ製プラグインの開発者にとっても重要な示唆を含んでいる。プラグイン開発においてはアプリケーションのセキュリティポリシーを十分に理解し、適切な認証処理を実装することが不可欠だ。今後はプラグイン開発のベストプラクティスやセキュリティガイドラインの整備が進むことが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-25068, (参照 25-03-29).
  2. 1383

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