セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-29

【CVE-2025-2672】code-projects Payroll Management System 1.0にSQLインジェクション脆弱性が発見、リモート攻撃の可能性も

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Payroll Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• add_deductions.phpファイルのbir引数が影響を受ける
• CVE-2025-2672として公開され、深刻度は中程度

code-projects Payroll Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

セキュリティ研究者のFoLaJJは2025年3月23日、code-projects Payroll Management System 1.0のadd_deductions.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が存在することを報告した。この脆弱性はbir引数の処理に関連しており、リモートから攻撃を実行できる可能性があることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-2672として識別されており、CVSSスコアはバージョン4.0で5.3、バージョン3.1で6.3、バージョン3.0で6.3と評価されている。攻撃者は特権レベルが低い状態でもこの脆弱性を悪用できる可能性があり、機密性や整合性、可用性に対して限定的な影響を及ぼす可能性がある。

現在この脆弱性の詳細は一般に公開されており、攻撃コードが利用可能な状態となっている。bir引数以外のパラメータも影響を受ける可能性があり、システム管理者は早急なセキュリティ対策の実施が求められる状況だ。

code-projects Payroll Management System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQL文を挿入・実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザー入力値が適切にサニタイズされていない場合に発生
• データベースの不正な読み取りや改ざんが可能
• 認証バイパスや権限昇格に悪用される可能性がある

code-projects Payroll Management System 1.0で発見されたSQLインジェクション脆弱性は、add_deductions.phpファイルのbir引数の処理に起因している。この種の脆弱性は適切な入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用によって防ぐことが可能であり、早急な対策が推奨される。

Payroll Management System 1.0の脆弱性に関する考察

給与管理システムにおけるSQLインジェクション脆弱性の存在は、従業員の個人情報や給与データの漏洩リスクを高める重大な問題となっている。特にリモートから攻撃可能であり、低い権限レベルでも実行できる点は、システムのセキュリティ上の大きな脅威となっているのだ。

今後はWebアプリケーションフレームワークの最新版への移行や、定期的なセキュリティ監査の実施が重要となってくるだろう。特にORM（Object-Relational Mapping）の導入やプリペアドステートメントの徹底的な使用により、SQLインジェクションのリスクを大幅に低減できる可能性がある。

また、開発者コミュニティとの連携を強化し、脆弱性情報の共有や修正パッチの迅速な適用体制を整備することも必要だ。セキュリティ対策の強化により、システムの信頼性と安全性を向上させることが期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2672, (参照 25-03-29).
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