DX

ディーエックス

公開：2025-03-29

scheme vergeがHoraiとDX-Coreを連携した新虎クーポンを開始、スマートビルの実証実験が本格始動

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• scheme vergeがHoraiを活用した新虎クーポンを開始
• 建物OSと連携したリアルタイムの賑わい創出施策を実施
• 新虎安田ビル従業員向けに高割引率のクーポンを提供

HoraiとDX-Coreを連携したスマートビル実証実験が始動

scheme verge株式会社は新虎安田ビルにおいてスマートビル運営・地域連携DX実証実験を開始し、2025年3月27日よりHoraiとDX-Coreを連携した新施策を展開している。人流解析・マネジメントプラットフォームHoraiを清水建設の建物OS「DX-Core」と連携させることで、新橋・虎ノ門エリアにおける出社率をリアルタイムで判断し、効果的な賑わい創出を目指すのだ。^[1]

新虎安田ビルに導入されている各種センサーから得られる人流データを活用し、ビル内の従業員に向けて高割引率のクーポンやスタンプラリーなどの施策を実施する。この取り組みはNEDOの助成事業として採択された「人の行動履歴等、人流データ活用によるスマートビルを中心とした賑わい創出および地域の活動意欲活性化検証事業」の一環として推進されている。

参画店舗には飲食店を中心に30店舗以上が名を連ね、カフェピアッザや名代宇奈とと新橋店、食堂つんなどが含まれている。新虎クーポンはアンケート回答やスタンプラリーへの参加により入手可能で、特にDX-Coreユーザーに向けては通常よりも高い割引率が適用されるようになっている。

Horai新虎クーポンの詳細

Horai新虎クーポンの詳細はこちら

建物OSについて

建物OSとは、建物内に設置された各種センサーやシステムを統合的に管理・制御するためのプラットフォームのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数のセンサーやシステムを一元管理可能
• リアルタイムでの建物データ収集と分析
• 効率的な建物運営とサービス提供を実現

本実証実験では清水建設が提供する建物OS「DX-Core」が採用され、新虎安田ビルの人流データをリアルタイムで収集・分析している。収集されたデータは人流解析プラットフォーム「Horai」と連携することで、効果的な賑わい創出施策の展開に活用されている。

スマートビル実証実験に関する考察

建物OSとHoraiの連携による人流データの活用は、オフィスビルの新しい価値創造の可能性を示している。特に出社率に応じたリアルタイムでのクーポン配信は、コロナ禍以降の柔軟な働き方に対応した施策として評価できるだろう。テナント企業にとっても従業員の福利厚生の向上につながる取り組みになり得る。

一方で、個人情報の取り扱いやプライバシーへの配慮が今後の課題として挙げられる。センサーによる人流データの収集には、利用者に対する十分な説明と同意取得が必要不可欠だ。データの匿名化や利用目的の明確化など、透明性の高い運用体制の構築が求められるだろう。

さらなる発展のためには、周辺地域との連携強化や参画店舗の拡大が重要となる。NEDOの助成事業として実施されているという点からも、本実証実験の成果を他のビルや地域へ展開できるモデルケースとして確立することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Horaiを利用したセンサー・建物OSと連携したリアルタイムの賑わい創出・マーケティング施策を開始 | scheme verge株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000038582.html, (参照 25-03-29).
2821

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧