特定非営利活動法人イシュープラスデザインが認知症理解促進の探求学習プログラムを開始、ドルトン東京学園で実践的な教育を展開

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

特定非営利活動法人イシュープラスデザインが認知症理解促進の探求学習プログラムを開始、ドルトン東京学園で実践的な教育を展開

PR TIMES より


記事の要約

  • issue+designが認知症理解のための学習プログラムを開始
  • ドルトン東京学園中等部で180分の探求授業を実施
  • 生徒の94%以上が認知症への理解が深まったと回答

認知症世界の歩き方プロジェクトによる教育プログラムの展開

特定非営利活動法人イシュープラスデザインは、NTT東日本およびドルトン東京学園と連携し、認知症理解促進のための課題解決型探求学習プログラムを2025年3月25日より開始した。認知症のある方の体験をもとにした本プログラムは、動画やイラストを活用して認知症のある方の視点を体感できる工夫が施されており、シリーズ累計20万部を突破した書籍『認知症世界の歩き方』の知見が活かされている。[1]

中等部2年生107名を対象とした本プログラムは、家庭科の授業の一環として合計180分の授業として設計された。認知症のある方の体験を理解し、共生社会を創るアイデアを考えることを目的としており、認知症の方の経験を自分ごととして体感し、生活の不自由を解決するアイデアを発想する取り組みが展開されている。

生徒からは「会計が苦手な方向けのスローショッピング」や「道に迷いやすい方向けの足元案内表示」といった具体的なアイデアが生まれており、アンケートでは94.2%の生徒が認知症への理解が深まったと回答している。さらに94.8%の生徒が新しい視点やアイデアの発想法を学ぶことができたと評価している。

探求学習プログラムの概要

第一回 第二回
時間 90分 90分
主な内容 認知症の世界体験と推理 課題明確化とアイデア発想
使用教材 動画教材 ワークシート
学習目標 認知機能障害の理解 解決策の具体化
認知症世界の歩き方プロジェクトの詳細はこちら

課題解決型探求学習について

課題解決型探求学習とは、実社会の課題に対して生徒が主体的に解決策を考え出すアプローチのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 実際の社会課題に基づいた学習環境の提供
  • グループディスカッションによる多角的な視点の獲得
  • 具体的なアイデア創出による実践的な問題解決力の育成

本プログラムでは認知症という社会課題に対し、動画教材やカードキット型教材を活用することで、生徒たちの理解を深める工夫がなされている。認知症の方の実際の体験をベースにした教材により、現実的な課題解決能力の育成を目指している。

認知症世界の歩き方プロジェクトに関する考察

認知症世界の歩き方プロジェクトの教育プログラム化は、若い世代への啓発という点で画期的な取り組みである。従来の講義型の学習ではなく、実際の体験に基づいた動画教材やカードキット型教材を用いることで、生徒たちの能動的な学びを促進することに成功している。

今後の課題として、プログラムの継続的な改善と他校への展開が挙げられる。生徒たちから出されたアイデアを実社会で検証し、そのフィードバックを教育内容に反映させることで、より実践的な学習プログラムへと発展させることが可能だろう。

将来的には、このような教育プログラムを通じて育成された若い世代が、認知症フレンドリーな社会づくりの担い手となることが期待される。教育現場と医療・介護の現場との連携を深め、より実効性の高いプログラムへと進化させることが望ましい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「「認知症×課題解決型探求学習」未来の共生社会を創るプログラムをNTT東日本と連携し、ドルトン東京学園にて実施 | 特定非営利活動法人イシュープラスデザインのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000020948.html, (参照 25-03-26).
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