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公開：2025-04-09

パワーエックスが北海道芽室町の大規模蓄電所向けにMega Power32台を受注、再生可能エネルギーの普及促進へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京センチュリーとJFEエンジニアリングが大規模蓄電所を整備
• パワーエックス製Mega Power 32台を採用し総容量78.9MWh
• 2027年度に北海道芽室町で運転開始予定

パワーエックスの大規模蓄電システムMega Powerの受注決定

パワーエックスは東京センチュリーとJFEエンジニアリングが共同で整備を進める北海道芽室町の大規模蓄電所向けに、系統蓄電システムMega Power 32台を2025年4月8日に受注した。本システムは定格容量78.9MWhを有し、約7,000世帯の1日分の電力使用量に相当する規模を持つ特別高圧蓄電所として、2027年度中の運転開始を予定している。^[1]

岡山県玉野市で製造されるコンテナ型定置用蓄電池をシステムの中核として採用し、電力系統に接続して充放電を行うことで、今後の洋上風力発電などの再エネ電源の運転開始や半導体工場・データセンターの新設による電力需要の増加が見込まれる北海道エリアにおいて、電力需給バランスの安定化に大きく貢献する。

本事業は経済産業省・資源エネルギー庁が主管する令和6年度再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金に採択されており、国内製造の系統蓄電システムの提供を通じて、日本における再生可能エネルギーのさらなる普及を推進することが期待されている。

Mega Powerの仕様まとめ

リン酸鉄リチウムイオン電池について

リン酸鉄リチウムイオン電池とは、正極材料にリン酸鉄リチウムを使用した二次電池であり、以下のような特徴を持つ蓄電デバイスである。

• 高い安全性と長寿命を実現する化学的安定性
• コバルトを使用しない環境負荷の低い材料構成
• 急速充放電が可能で大規模蓄電システムに適合

パワーエックスが採用するリン酸鉄リチウムイオン電池は、電力系統の安定化に必要な大容量蓄電システムの中核として機能する。系統用蓄電池として高い信頼性と耐久性が求められる中、安全性に優れた特性を持つリン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、長期的な運用が可能となるだろう。

大規模蓄電システムの導入に関する考察

再生可能エネルギーの導入拡大が進む中、大規模蓄電システムの整備は電力系統の安定化において重要な役割を果たすことが期待される。特に北海道エリアでは、今後の洋上風力発電の導入や産業施設の新設に伴う電力需要の増加が見込まれており、Mega Powerの導入は地域の電力インフラ強化に大きく貢献するだろう。

蓄電システムの国内製造拠点の確立は、サプライチェーンの強靭化と技術革新の観点から重要な意味を持つ。岡山県玉野市での生産体制を確立することで、国内の蓄電池産業の発展と技術力向上に寄与し、さらなる大規模案件の受注につながる可能性が高まっている。

今後は、より多くの再生可能エネルギー発電所との連携や、電力需給調整市場への参入など、蓄電システムの活用範囲の拡大が期待される。また、AIやIoT技術を活用した運用最適化や、さらなる大容量化・高効率化といった技術革新にも注目が集まるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「東京センチュリーとJFEエンジニアリングより大規模蓄電所向け蓄電システムを受注 | 株式会社パワーエックスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000109041.html, (参照 25-04-09).
2060
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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