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ベクターが小型ECU向けMICROSAR IOを発表、InfineonとのHAL仕様共同開発で組み込みソフトウェアの軽量化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ベクターが小型ECU向けMICROSAR IOを発表、InfineonとのHAL仕様共同開発で組み込みソフトウェアの軽量化を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • ベクターが小型ECU向けMICROSAR IOをリリース
  • Infineonと共同でHAL仕様を新規開発
  • 軽量かつセキュアな組み込みソフトウェアを実現

ベクターが小型ECU向けMICROSAR IOをリリース、Infineonとの共同開発で新HAL仕様も確立

ベクター社は2025年3月6日、SDV開発のためのモジュール式プラットフォームとして、小型ECU向けの新しい組み込みソフトウェア製品MICROSAR IOをリリースした。InfineonのPSOC 4 HVコントローラー向けに開発されたMICROSAR IOは、新しいハードウェア抽象レイヤー(HAL)の仕様をInfineonと共同で開発することで、より効率的な統合を実現している。[1]

MICROSAR IOは、センサーやアクチュエータなどの小型メカトロニクスECUに特化した軽量かつセキュアなベースレイヤーとして設計されており、バッテリー管理や駐車センサー、HVACシステムなどの自動車サブシステムに最適な機能を提供する。基本構成に必要なROMとRAMは、オペレーティングシステムや通信、ソフトウェア更新機能を含めてもそれぞれ32kバイトと8kバイトという軽量な仕様を実現している。

さらにMICROSAR IOは、VS CodeのPlatformIO拡張機能に完全統合されており、IoTライクな開発体験を統一環境で提供することが可能だ。プロジェクトのセットアップからビルド、ダウンロード、ハードウェアのデバッグまで、開発者はツールを切り替えることなく開発サイクル全体を管理でき、開発効率の大幅な向上を実現している。

MICROSAR IOの主な機能まとめ

機能分類 詳細
開発環境 VS CodeのPlatformIO拡張機能に完全統合
メモリ要件 ROM 32kバイト、RAM 8kバイト
対応インターフェース CAN、LIN、UART、SPI
サポート範囲 ASIL-Dのユースケースをサポート
主な用途 バッテリー管理、駐車センサー、HVACシステム

HAL(ハードウェア抽象レイヤー)について

HALとは「Hardware Abstraction Layer」の略称で、ハードウェアとソフトウェアの間に位置する抽象化層のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ハードウェアの違いを吸収し、統一的なインターフェースを提供
  • ソフトウェアの再利用性と移植性を向上
  • 開発効率の向上とコスト削減に貢献

HALは特に組み込みシステムにおいて重要な役割を果たしており、MICROSAR IOではInfineonと共同開発した新しいHAL仕様により、低メモリフットプリントのマイクロコントローラーに最適化された設計を実現している。この新しいHAL仕様は他の半導体メーカーも利用可能で、業界全体の標準化に貢献することが期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「ベクターが小型ECU向けに軽量な組み込みソフトウェアをリリースInfineonとの共同開発による新しいHAL仕様 | ベクター・ジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000118698.html, (参照 25-04-10).
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