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ホシザキが業務用冷蔵庫364機種の自然冷媒化を発表、環境負荷低減に向けた取り組みが本格化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ホシザキが業務用冷蔵庫364機種の自然冷媒化を発表、環境負荷低減に向けた取り組みが本格化

PR TIMES より


記事の要約

  • 全ての国内向け業務用冷蔵庫の自然冷媒化を年内に完了予定
  • 364機種の業務用冷蔵庫をモデルチェンジし年内に発売
  • 代替フロンから環境負荷の小さい自然冷媒へ移行

ホシザキの業務用冷蔵庫の自然冷媒化によるモデルチェンジ

ホシザキ株式会社は業務用冷蔵庫・冷凍冷蔵庫・冷凍庫をモデルチェンジし、364機種を2024年12月中旬より順次出荷を開始する予定だと2024年12月4日に発表した。業界に先駆けて業務用自然冷媒冷蔵庫を開発し、国内では2022年8月より受注生産製品を、2023年5月より普及価格帯の製品を発売してきた経緯がある。[1]

全ての国内向け業務用冷蔵庫・冷凍冷蔵庫・冷凍庫の標準機において、代替フロンから環境負荷の小さい自然冷媒への冷媒ガス転換が年内に完了することになる。ホシザキの全国15の販売会社を通じて販売される機種には、タテ型251機種とテーブル型113機種が含まれており、日本国内で最も多い業務用自然冷媒冷蔵庫ラインナップを揃えることとなった。

自然冷媒への転換により、代替フロン採用の旧モデルと比較して地球温暖化への影響を大幅に軽減することが可能になる。冷媒ガス使用製品を製造するメーカーとして、フロン類の環境影響度の低減を行うことで、製品のライフサイクル全般にわたる温室効果ガス排出量削減に大きく貢献することが期待される。

業務用冷蔵庫の新モデルまとめ

タテ型 テーブル型
機種数 251機種 113機種
高さ 1910mm 800mm
625mm~1800mm 900mm~2100mm
奥行 厚型(800mm)/薄型(650mm) 厚型(750mm)/薄型(450mm、600mm)
電源 単相/三相 単相/三相
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自然冷媒について

自然冷媒とは、自然界にもともと存在する物質を使って冷凍用や空調用の冷媒に使用できる物質のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • オゾン層破壊係数がゼロであり環境負荷が極めて低い
  • 地球温暖化係数が二酸化炭素と比較して非常に小さい
  • イソブタンやプロパンなど自然界に存在する物質を使用

自然冷媒は代替フロンと比較して環境への影響が極めて小さく、地球温暖化係数はわずか3以下となっている。国連環境計画の報告によると、家庭用冷蔵庫では既に8億台以上で自然冷媒が使用されており、2020年生産の約75%を占めるなど、業務用機器への採用も着実に進んでいる。

業務用冷蔵庫の自然冷媒化に関する考察

ホシザキの業務用冷蔵庫の全機種自然冷媒化は、環境負荷低減という観点で画期的な取り組みであり、業界全体への波及効果が期待される。特に364機種という幅広いラインナップで自然冷媒化を実現することは、様々な業態のニーズに対応できる選択肢を提供することになるだろう。

一方で、自然冷媒への転換には製造工程の見直しや新たな技術開発が必要となり、製品価格への影響が懸念される。しかしながら環境規制の強化や消費者の環境意識の高まりを考慮すると、長期的には競争力の向上につながる可能性が高いだろう。

自然冷媒の普及には、安全性の確保や取り扱い技術の向上、保守管理体制の整備など、さまざまな課題への対応が必要となる。今後は製品開発だけでなく、アフターサービスを含めた総合的なサポート体制の充実が重要になってくるはずだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「全ての国内向け業務用冷蔵庫標準機※1の自然冷媒化を年内完了 | ホシザキ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000061218.html, (参照 24-12-05).

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