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水inエンジニアリングが蹴上浄水場に粉末活性炭注入設備カーボジェットを導入、浄水処理の効率化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

水inエンジニアリングが蹴上浄水場に粉末活性炭注入設備カーボジェットを導入、浄水処理の効率化を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • 蹴上浄水場にドライ粉末活性炭注入設備を導入
  • 完全密閉システムで作業環境が大幅に改善
  • 異臭味物質の除去効率が向上

蹴上浄水場へのカーボジェット導入による浄水処理の効率化

水inエンジニアリング株式会社は京都市上下水道局より受注した蹴上浄水場の粉末活性炭注入設備設置工事を2024年9月30日に完了し、11月12日に設備の説明パネルを設置した。この工事では完全密閉型のドライ粉末活性炭注入設備カーボジェットが採用され、浄水処理における作業効率の向上が実現している。[1]

琵琶湖を水源とする蹴上浄水場では、プランクトンの増殖に起因するかび臭等の異臭が発生しており、従来の設備では作業者の負担が大きいという課題を抱えていた。新設備の導入により、粉末活性炭を完全密閉された状態で直接移送・注入できるようになり、作業環境の改善と臭気物質の効率的な除去が可能になった。

カーボジェットは独自の吸引機構により粉末活性炭の移送から注入まで一連の工程を1台で実現する設備となっている。従来のウェット状の活性炭を使用する方式と比較して、溶解装置や移送装置が不要になり、システムの簡略化と省エネルギー化を達成している。

蹴上浄水場の粉末活性炭注入設備の概要

項目 詳細
工事名 蹴上浄水場 粉末活性炭注入設備設置工事
工事期間 2022年11月10日~2024年9月30日
契約金額 825,105,000円(税抜き)
浄水場施設能力 198,000㎥/日
処理フロー 琵琶湖→取水池→粉末活性炭接触池→凝集沈殿池→急速ろ過池
発注方式 設計・施工分離方式
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粉末活性炭注入設備について

粉末活性炭注入設備とは、浄水場において水質改善を目的として使用される設備であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 水中の異臭味物質を吸着除去する機能
  • 活性炭の自動制御による高精度な注入が可能
  • 原水の水質変動に迅速な対応が可能

蹴上浄水場に導入されたカーボジェットは、従来のウェット状活性炭から水分含有量が5%程度のドライ状活性炭を採用することで作業効率を向上させている。完全密閉システムによる粉塵飛散防止と溶解槽不要による省スペース化を実現し、浄水処理プロセスの効率化に貢献している。

カーボジェットに関する考察

カーボジェットの導入は、作業者の労働環境改善と浄水処理効率の向上という二つの課題を同時に解決する画期的な取り組みとなっている。特に完全密閉システムの採用により粉塵飛散のリスクが大幅に低減され、作業者の健康面での懸念が解消されることは高く評価できるだろう。

今後の課題として、装置の定期的なメンテナンスや部品交換などの維持管理コストの最適化が挙げられる。この課題に対しては、運転データの分析による予防保全の実施や、メンテナンス時期の最適化による効率的な設備管理が有効な解決策となり得るだろう。

将来的には、AIやIoT技術を活用した運転制御の自動化や遠隔監視システムの導入が期待される。気象条件や水質データに基づく予測制御の実現により、より効率的な浄水処理が可能になるのではないだろうか。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「蹴上浄水場に新設備を納入/粉末活性炭注入設備「カーボジェット®」導入で浄水処理の効率化を実現 | 水ing株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000134915.html, (参照 24-12-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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