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エマソンがKTM Novatite Extremeを発表、幅広い温度域で両方向締め切り機能を実現する産業用バルブ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

エマソンがKTM Novatite Extremeを発表、幅広い温度域で両方向締め切り機能を実現する産業用バルブ

PR TIMES より


記事の要約

  • エマソンがKTM Novatite Extreme EB1Nを発表
  • -50℃から500℃の温度域で両方向締め切りに対応
  • API598漏れ試験に準拠した性能を実現

エマソンのKTM Novatite Extremeの特徴と仕様

エマソンは2024年12月16日、フローティング型メタルシートボールバルブNovatite Extreme EB1Nを発表した。フルレーティングのシートを採用することで、本体レーティングを下回る締め切り温度や圧力の制限がない画期的な製品となっている。[1]

設計検証テストでは第三者機関の立会いのもと、Shell DVTに準拠して単一の弁で-50℃から500℃までの熱サイクル下で200開閉を超える作動試験を実施した。全温度範囲における漏れ試験にも合格し、高い信頼性が証明されている。

環境面への配慮も徹底されており、API641およびISO15848-1に準拠した排出規制を満たしている。フルボアとレデュースドボアの2種類のラインナップで、ASME B16.34規格のClass150/300に対応した製品展開となっている。

KTM Novatite Extremeの仕様まとめ

項目 詳細
サイズ フルボア DN15~DN200、レデュースドボア DN80~DN250
圧力クラス ASME B16.34 Class150/300
面間寸法 ASME B16.10
接続方式 ASME、JISフランジ接続
温度範囲 -50℃~+500℃(酸素条件下では最高450℃)
安全規格 API607 8th、ISO10497-2022準拠

メタルシートボールバルブについて

メタルシートボールバルブとは、金属製のシート部材を使用して流体を遮断する制御機器のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 高温・高圧環境下での優れた遮断性能
  • 金属製シートによる高い耐久性と信頼性
  • 両方向からの流体制御が可能な設計

従来のソフトシートバルブと比較して、より過酷な環境での使用が可能となっている。高温や高圧、腐食性の強い流体など、様々な産業用途に対応できる特性を持ち、石油化学プラントや発電所などの重要設備で広く採用されている。

KTM Novatite Extremeに関する考察

KTM Novatite Extremeの開発は、産業用バルブ市場における技術革新として評価できる。従来のメタルシートバルブでは困難とされていた広範な温度域での安定した性能と、両方向締め切り機能の実現は、プラント運営の効率化とメンテナンスコストの低減に大きく貢献するだろう。

ただし、新技術の導入には現場での実績の蓄積が不可欠となる。長期運用における性能の安定性や、様々な使用条件下での信頼性の検証が今後の課題となるが、第三者機関による厳格な検証試験をクリアしていることから、実用面での期待は大きい。

今後は、さらなる温度域の拡大や、デジタル技術との統合による予知保全機能の実装などが期待される。産業用バルブの進化は、製造業のDXを支える重要な要素となっており、エマソンには継続的な技術革新が求められている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「エマソンのKTM Novatite Extreme™ は、-50℃から+500℃までの幅広い温度域で、流れ方向が両方向どちらの場合でも流れを遮断できるメタルシートボールバルブです。 | 日本エマソン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000093720.html, (参照 24-12-16).

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