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公開：2024-12-19

NEDOが革新的ドローンリモート技術を開発、複数台のドローンによる自律分散協調飛行と現場状況の即時把握を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NEDOが革新的なドローン運用技術を開発
• 複数台のドローンによる自律分散協調飛行を実現
• 警備・災害現場での状況把握に貢献する技術を実証

NEDOの革新的ドローンリモート技術の開発と実証実験

NEDOは東京大学、産総研、イームズロボティクス、NTTドコモと共同で、リモートでオペレーターが安全かつ迅速に現場の状況把握ができる革新的なドローン運用技術を2024年12月16日に公開した。複数台のドローンで撮影した高解像度映像やLiDARセンサーから得られた情報を統合処理することにより、現場の状況を即座にデジタル空間上に再現することが可能になったのだ。^[1]

福島ロボットテストフィールドにおいて2024年10月16日から18日および12月4日から6日に警備業務を想定したシナリオに沿って実証実験を実施したところ、オペレーターの安全を確保した上で迅速な初動対応の実現に貢献できる見通しを得ることに成功した。今後は実用化に向けた開発・実証を進め、あらゆる場面でドローンを利活用できる社会の実現を目指すことになるだろう。

開発された革新的ドローンリモート技術は、危険性・緊急性を有する警備分野や消防・防災分野において、1人のオペレーターが自律分散協調飛行するドローン群の運用による高度な調査活動を可能にする機能を持っている。特に複数台のドローンによる警備・監視システムは、労働力不足の課題に対する有効な解決策として期待が高まっているのだ。

革新的ドローンリモート技術の機能まとめ

LiDARについて

LiDARとは「Light Detection And Ranging」の略称で、レーザー光を照射してその反射光の情報から対象物までの距離や形状を計測するセンシング技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 高精度な3次元計測が可能
• 昼夜を問わず安定した測定が実現
• 非接触での広範囲な状況把握が可能

今回の革新的ドローンリモート技術では、LiDARセンサーと可視カメラ画像を組み合わせることで、高速な3次元カラー化を実現している。複数のドローンから取得したデータを統合することで、地上対象物の少ない環境でも安定した3次元カラー点群の生成が可能になったのだ。

革新的ドローンリモート技術に関する考察

革新的ドローンリモート技術の開発により、危険性・緊急性の高い現場での状況把握が効率化されることが期待できる。特に1人のオペレーターが複数台のドローンを制御できる点は、人材不足が深刻化する警備・防災分野において画期的な解決策となるだろう。

一方で、複数台のドローンを同時に運用する際のリスク管理や、クラウド上でのデータ処理における情報セキュリティの確保が今後の課題として挙げられる。特に個人情報やプライバシーに配慮した運用ガイドラインの整備が必要になってくるだろう。

将来的には、AIによる状況判断の精度向上や、より高度な自律飛行制御の実現が期待される。また、5G通信網の整備に伴い、より広範囲でのリアルタイムな監視システムの構築も視野に入れるべきだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「リモートでオペレーターが安全かつ迅速に現場の状況把握ができる革新的なドローン運用技術を開発しました | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000135644.html, (参照 24-12-19).

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