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公開：2024-12-24

エクサウィザーズが第5回生成AI利用実態調査を発表、全社導入が約6割に拡大しRAGの活用も進む

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• エクサウィザーズが生成AI利用実態調査を実施し310人から回答
• 全社的な生成AI導入が約6割に拡大しRAGは5割以上が取組中
• AIエージェントに約5割が関心を示し活用レベルの高い層で注目

エクサウィザーズによる第5回生成AI利用実態調査の発表

株式会社エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは2024年12月23日に第5回生成AI利用実態調査の結果を公開した。この調査は2024年11月28日および12月9日に開催した生成AIセミナーにおいて262社310人から回答を得ており、生成AIの組織での利用が本格化していることが明らかになっている。^[1]

生成AIの組織利用率において8割程度の社員が活用している企業が約2割と前回調査から大きく上昇し、日常的に生成AIを活用するレベル5の回答者が約5割まで増加して最大多数となった。生成AIの活用が企業内で着実に浸透し、業務効率化に貢献していることが示唆されている。

RAGの活用状況については2割以上の企業がすでに業務で活用しており、取組中以上が全体の5割を超える結果となった。活用レベル5の層では約3割が成果を出し始めている一方で、活用レベル3の層では7割以上が未着手であり、企業間での活用格差が顕在化している。

生成AI利用実態調査の結果まとめ

調査レポートのダウンロードはこちら

RAGについて

RAGとは「Retrieval Augmented Generation」の略称で、顧客独自のデータを生成AIで加工・分析できるようにする機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 生成AIと独自データを組み合わせた高精度な回答生成
• 企業固有の情報を活用した業務効率化
• データに基づいた正確な応答の実現

RAGは生成AIを企業で活用する際の重要な技術となっており、企業の生成AI活用レベルによって導入状況に差が生じている。活用レベル5の層では約3割が成果を出し始めているが、活用レベル3の層では7割以上が未着手という状況であり、技術導入における格差が顕著になっている。

生成AI利用実態調査に関する考察

生成AIの全社導入が約6割まで拡大し、8割程度の社員が活用している企業が約2割に達したことは、企業のDX推進において重要な転換点となっている。一方で、RAGの活用状況に見られるように企業間での活用レベルの格差が広がっており、今後は企業規模や業種による活用格差の解消が課題となるだろう。

AIエージェントへの関心が高まっていることは、企業が生成AIの活用をさらに高度化させようとしている表れだ。RAGと同様にAI技術の付加価値を高める進化への期待が高まっており、今後は自律的なAIエージェントによる業務効率化がより一層進展すると予測される。

生成AI活用の本格化に伴い、セキュリティやコンプライアンス面での対応が重要性を増している。企業独自のデータを活用するRAGの導入にあたっては、データ管理やプライバシー保護の観点から慎重な検討が必要となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「生成AIの全社導入は約6割に拡大、RAGは5割以上が取組中 | 株式会社エクサウィザーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000308.000030192.html, (参照 24-12-24).

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