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公開：2024-12-24

町田市が議事録サポートAIを導入、NTTデータと共創し業務効率化を実現、作業時間96%削減に成功

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 町田市が議事録サポートAIを導入し業務効率化を実現
• 音声データを自動で文字起こしし議事録作成を効率化
• 文章生成AIをGPT4oにバージョンアップし機能を強化

町田市が議事録サポートAIを導入しNTTデータと共創

町田市は職員の業務効率化を目指し、高精度なAI音声認識技術を活用した「議事録サポートAI」を2024年11月に導入した。NTTデータとの生成AI連携協定により実現したこのサービスは、ボイスレコーダーやWeb会議アプリで記録した音声データを自動で文字データに変換し、作業効率の大幅な向上を実現している。^[1]

音声認識による文字起こしの精度が高く、生成された議事録は文章生成AIとも連携することで議事要旨や企画書の作成にも活用できるようになった。町田市専用のAzure OpenAIを利用し、入力データを学習させない仕組みを採用することで、情報セキュリティを確保した安全な運用を実現している。

導入から1か月間で約200時間分、約350回分の音声データを議事録として生成しており、市の有識者会議での委員との打合せと委員会当日の議事録作成において作業時間を約96%削減することに成功した。このシステムの導入により、職員の業務負担が大幅に軽減されることが期待されている。

議事録サポートAIの機能と導入効果まとめ

町田市のジェネレーティブAI取組の詳細はこちら

Azure OpenAIについて

Azure OpenAIとは、MicrosoftのクラウドプラットフォームAzure上で提供される生成AI技術を活用したサービスのことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ChatGPTやWhisperなどの最新AI技術を安全に利用可能
• 企業向けのセキュリティと管理機能を装備
• プライバシーとデータ保護に配慮した設計

町田市の議事録サポートAIでは、音声認識にWhisperを活用し、文書生成にはGPT4oを採用することで高精度な文字起こしと文章生成を実現している。Azure OpenAIの採用により、行政機関特有の厳格なセキュリティ要件を満たしながら、最新の生成AI技術を業務に活用することが可能になった。

議事録サポートAIに関する考察

議事録サポートAIの導入により、職員の作業時間が大幅に削減されることで、より付加価値の高い業務に時間を割くことが可能になる。音声認識と文章生成AIの連携により、議事録作成から議事要旨の作成まで一連の作業を効率化できることは、行政のデジタル化を推進する上で重要な一歩となるだろう。

今後の課題として、方言や専門用語、複数人での会話など、より複雑な音声認識への対応が求められる可能性がある。これらの課題に対しては、音声認識エンジンの学習データを充実させることや、特定の分野に特化した辞書の整備などが解決策となり得るだろう。

また、生成AIの活用範囲を広げることで、議事録作成に留まらない業務効率化が期待できる。例えば、過去の議事録データを活用した政策提言や、市民からの問い合わせ対応など、AIを活用した行政サービスの質的向上が見込まれるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【東京都町田市】生成AIを活用した『議事録サポートAI』で、議事録作成の手間削減！ | 町田市役所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000597.000052170.html, (参照 24-12-24).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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