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公開：2024-12-27

東京センチュリーがイタリアの太陽光発電事業に出資、シチリア州で188.8MWの大規模開発を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京センチュリーがイタリアの太陽光発電事業に出資を決定
• シチリア州に合計188.8MWの発電所2件を開発予定
• 世界的IT企業と長期PPA契約を締結

イタリアの太陽光発電プロジェクトへの出資決定

東京センチュリー株式会社は2024年12月26日、Capital Dynamicsが開発・建設するイタリアの太陽光発電プロジェクトへの出資を決定したことを発表した。本プロジェクトは日照条件が非常に良好なシチリア州パレルモ県およびトラーパニ県に所在する2件の太陽光発電所の開発権益を取得するものであり、合計発電容量は188.8MWとなっている。^[1]

2024年秋頃からの建設開始を予定しており、2025年7月の運転開始を目指している。フランスの大手商業銀行であるNatixisがプロジェクト・ファイナンスを実行することが決定しており、本プロジェクトで発電した電力は世界的なIT企業と長期のPPA契約を締結している。

東京センチュリーは中期経営計画2027における成長戦略の一環として海外再生可能エネルギー事業の拡大を掲げている。2024年2月には英国の稼働済み太陽光発電所の持分を取得し、同年6月には北米の再生可能エネルギーファンドへのLP出資および太陽光発電所開発権益を取得するなど取り組みを加速している。

太陽光発電プロジェクトの概要

PPAについて

PPAとは「Power Purchase Agreement（電力購入契約）」のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 発電事業者と電力需要家が直接電力売買を行う契約形態
• 長期的な電力価格の安定化が可能
• 再生可能エネルギーの導入促進に貢献

イタリアでは輸入天然ガス比率の高い電源構成を背景に、電気料金の高騰が課題となっている。政府は太陽光発電の設置容量を2022年時点の25GWから2030年までに80GWへ拡大する目標を掲げており、PPAを活用した再生可能エネルギープロジェクトの重要性が高まっている。

イタリアの太陽光発電事業に関する考察

イタリアの太陽光発電市場は政府の積極的な再生可能エネルギー導入目標と世界的IT企業の旺盛な電力需要に支えられ、今後の成長が期待される。特にシチリア州は日照条件が良好であり、大規模太陽光発電所の開発に適した立地であるため、さらなる投資機会が生まれる可能性が高い。

一方で、送電網の整備や地域住民との合意形成など、大規模太陽光発電所の開発には様々な課題が存在する。Capital Dynamicsの豊富な開発経験と知見を活かし、これらの課題に適切に対応することが事業成功の鍵を握るだろう。

長期的には欧州全体のエネルギー安全保障や脱炭素化への貢献も期待される。特に世界的IT企業との長期PPA契約は安定的な収益確保に加え、企業のRE100達成支援という社会的意義も大きい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「イタリアにおける太陽光発電事業への出資について | 東京センチュリー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000175.000076147.html, (参照 24-12-27).

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