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日本広告審査機構が2024年度上半期の審査状況を発表、医薬部外品と健康食品の苦情が増加傾向に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

日本広告審査機構が2024年度上半期の審査状況を発表、医薬部外品と健康食品の苦情が増加傾向に

PR TIMES より


記事の要約

  • 日本広告審査機構が2024年度上半期の広告苦情状況を公開
  • 医薬部外品、健康食品、オンラインゲームが苦情の上位
  • ダークパターンや不当なNo.1表示の改善を求める事例が多数

2024年度上半期における広告苦情の審査状況

日本広告審査機構は2024年度上半期の広告審査状況を2025年1月7日に公開した。総受付件数は5,311件で、そのうち苦情件数は4,095件となり、2020年度のピーク時から漸減傾向にある中、称賛や照会は増加傾向を示している。規制強化や相次ぐ執行により、広告主数が大きく減少したのが特徴だ。[1]

業種別の苦情件数では医薬部外品が最多を占め、健康食品やオンラインゲームが続いている。特に精力増強をうたう広告への苦情が急増し、健康食品では80件、保健機能食品では27件の苦情が寄せられ、生成AIを使用した性的なビジュアルへの不快感が多く報告されている。

媒体別ではインターネットが2,000件と最多で、医薬部外品195件、オンラインゲーム139件、電子書籍・ビデオ・音楽配信136件が上位となった。また、見解発信は11件で、そのうち厳重警告8件、警告2件、要望1件となり、定期購入やNo.1表示に関する問題が目立つ結果となっている。

2024年度上半期の広告苦情まとめ

苦情件数 主な内容 特徴
総受付件数 5,311件 4,095件が苦情 2020年度から漸減
業種別上位 医薬部外品 健康食品 オンラインゲーム
媒体別上位 インターネット2,000件 テレビ1,652件 ラジオ
見解件数 11件 厳重警告8件 警告2件、要望1件

ダークパターンについて

ダークパターンとは、ユーザーを誘導して望まない選択や行動を取らせるように設計されたUI/UXデザインのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 時間制限や在庫数の偽装による焦燥感の煽り
  • 解約や退会を意図的に分かりづらくする設計
  • 追加料金や定期購入の情報を意図的に目立たなくする手法

広告分野におけるダークパターンの問題は、特にネット通販系の美容商材で頻繁に確認されている。「このページから離れると特別価格での購入ができなくなります」といった偽りの緊急性や、定期購入であるにもかかわらず「定期縛りなし」と表示するなど、消費者の誤認を誘う手法として使用されている。

広告苦情審査制度に関する考察

日本広告審査機構による広告審査制度は、消費者保護の観点から重要な役割を果たしている。特に近年増加している医薬部外品や健康食品の誇大広告に対して、厳重警告や警告を通じて改善を促すことで、広告の適正化に貢献している可能性が高いだろう。

しかし、インターネット広告の多様化やAI技術の進展により、新たな形態の問題のある広告が次々と出現する可能性がある。特に生成AIを使用した広告コンテンツの増加は、従来の審査基準では対応が難しい課題を生み出す可能性が高まっているだろう。

今後は広告審査の体制強化と基準の見直しが必要になると考えられる。特にインターネット広告における審査プロセスの効率化や、AIを活用した監視システムの導入など、技術革新に対応した新たな取り組みが求められているはずだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「広告に対する苦情、2024年度上期の状況は?(JARO) | 公益社団法人日本広告審査機構のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000150351.html, (参照 25-01-10).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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