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公開：2025-01-10

ゴールドウインがせとだレモンマラソン2025で国内初の地産地消型カーボンオフセットを導入、海洋保全活動との連携で環境負荷低減を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ゴールドウイン、せとだレモンマラソン2025に特別協賛
• マラソン大会初のJブルークレジット活用によるカーボンオフセット導入
• 参加者のCO2排出量10tを地産地消型でオフセット

ゴールドウインがせとだレモンマラソン2025に環境配慮型の特別協賛を実施

株式会社ゴールドウインとザ・ノース・フェイスは、2025年2月23日に広島県尾道市で開催される「せとだレモンマラソン2025」に特別協賛することを2025年1月9日に発表した。同社が目指す持続可能な社会への取り組みと、大会が掲げるソーシャルインパクトのある環境負荷の低い大会運営のコンセプトが一致したことで実現に至ったのだ。^[1]

前回大会では給水ポイントでの紙コップ、プラカップやペットボトルを全廃し、マイボトルマラソンを成功させた実績がある。参加賞Tシャツの廃止や参加者への事前郵送物、紙のパンフレットをオンラインに集約するなど、環境負荷低減への取り組みを積極的に推進している。

今回の新たな取り組みとして、Permanent Planet株式会社と連携し、広島県尾道市の海洋保全活動から生まれたJブルークレジットを活用する。参加者の移動により排出されるCO2の一部10tをオフセットすることで、マラソン大会における地産地消型カーボンオフセットを国内で初めて実現する。

せとだレモンマラソン2025の環境配慮型施策まとめ

Jブルークレジットについて

Jブルークレジットとは、海洋生態系による二酸化炭素の吸収や貯留を数値化し、カーボンオフセットに活用できるクレジット制度のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 海洋保全活動による環境価値を定量化
• 地域の海洋環境保全事業に活用可能
• 藻場再生などの生態系回復に貢献

尾道市では「尾道の海のゆりかご（干潟・藻場）再生による里海づくり」事業の一環としてJブルークレジットを活用している。クレジット販売による利益は藻場の再生事業に還元され、カーボンニュートラルの実現と海洋生態系の保全を同時に進めることが可能となっている。

地産地消型カーボンオフセットに関する考察

地産地消型のカーボンオフセットは、地域の環境保全活動と大規模イベントの環境負荷低減を直接的に結びつける画期的な取り組みだ。海洋保全活動から生まれたクレジットを活用することで、地域の自然環境保護への理解促進とカーボンニュートラルへの貢献を両立することが可能となっている。

一方で、マラソン大会における参加者の移動手段は個人の選択に委ねられており、CO2排出量の正確な把握が課題となるだろう。今後は公共交通機関の利用促進や、エコ通勤者へのインセンティブ付与など、移動に伴う環境負荷をさらに低減するための施策も検討する必要がある。

今後は他のマラソン大会や大規模イベントにおいても、地域の環境保全活動と連携した同様の取り組みが広がることが期待される。地域特性を活かしたカーボンオフセットの実施により、イベントの環境価値向上と地域の持続可能性向上の好循環が生まれるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「国内のマラソン大会初 Jブルークレジット®を活用した地産地消型のカーボン・オフセットを実施 ゴールドウイン、ザ・ノース・フェイスが協賛する環境配慮型「せとだレモンマラソン2025」 | 株式会社ゴールドウインのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001164.000007414.html, (参照 25-01-10).

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