【CVE-2024-12175】Rockwell Automation Arena®の脆弱性が発見、全バージョン16.20.06以前に影響
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記事の要約
- Arena®に重大な脆弱性が発見
- 任意のコード実行が可能な脆弱性
- 全バージョン16.20.06以前が影響対象
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Rockwell Automation Arena®の脆弱性
Rockwell Automationは2024年12月19日、同社のArena®において深刻な「use after free」の脆弱性【CVE-2024-12175】を発見したことを発表した。この脆弱性は、脅威アクターによって悪意のあるDOEファイルを作成され、すでに使用されたリソースを強制的に使用させられる可能性があることが判明している。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v4.0で8.5(High)に分類され、攻撃者は任意のコードを実行できる可能性があることが指摘されている。この脆弱性を悪用するためには正規ユーザーが脅威アクターによって作成された悪意のあるコードを実行する必要があることが確認された。
影響を受けるバージョンはArena®の全バージョン16.20.06以前となっており、Rockwell Automationは緊急の対応を呼びかけている。SSVCによる評価では、自動化された攻撃の可能性は低いものの、技術的な影響は部分的に存在すると判断されている。
Arena®の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-12175 |
発見日 | 2024年12月19日 |
影響を受けるバージョン | 全バージョン16.20.06以前 |
CVSSスコア | 8.5(High) |
脆弱性の種類 | use after free |
攻撃の前提条件 | 正規ユーザーによる悪意のあるコードの実行 |
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use after freeについて
use after freeとは、プログラムのメモリ管理に関する脆弱性の一種で、解放されたメモリ領域に対して不正なアクセスを行うことで発生する問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 解放済みメモリへの不正なアクセスによって発生
- 任意のコード実行につながる可能性が高い
- メモリ破壊やシステムクラッシュを引き起こす
Arena®で発見された脆弱性では、脅威アクターが特別に細工したDOEファイルを使用することで、すでに解放されたメモリ領域にアクセスし、任意のコードを実行できる可能性がある。この脆弱性は正規ユーザーの操作を必要とするものの、攻撃が成功した場合の影響は深刻なものとなる。
Arena®の脆弱性に関する考察
Arena®における今回の脆弱性発見は、産業用ソフトウェアのセキュリティ管理の重要性を改めて浮き彫りにする結果となった。特にメモリ管理に関する脆弱性は、攻撃者によって悪用された場合にシステム全体に甚大な影響を及ぼす可能性があり、早急な対策が求められている。
今後は同様の脆弱性を防ぐために、コードレビューやセキュリティテストの強化が必要不可欠となるだろう。特にメモリ管理に関する部分では、自動化されたコード解析ツールの導入や、定期的なセキュリティ監査の実施が効果的な対策となり得る。
長期的な視点では、開発段階からセキュリティバイデザインの考え方を取り入れ、脆弱性の発生を未然に防ぐ取り組みが重要となる。特に産業用ソフトウェアは重要インフラに関わることも多く、より一層の安全性確保が求められるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-12175 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12175, (参照 25-01-15).
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