【CVE-2024-45082】IBM Cognos Analyticsにオープンリダイレクトの脆弱性、フィッシング攻撃のリスクに警戒
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記事の要約
- IBM Cognos Analyticsにオープンリダイレクトの脆弱性
- フィッシング攻撃のリスクが影響範囲に
- 対象バージョンは11.2.0〜11.2.4と12.0.0〜12.0.3
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IBM Cognos Analyticsの脆弱性によるフィッシング攻撃の危険性
IBMは2024年12月18日、同社のビジネスインテリジェンスツールIBM Cognos Analyticsにおいて、オープンリダイレクトの脆弱性【CVE-2024-45082】を公開した。この脆弱性は、IBM Cognos Analytics 11.2.0から11.2.4および12.0.0から12.0.3に影響を及ぼすものであり、リモートからの攻撃者によってフィッシング攻撃が可能となる危険性が指摘されている。[1]
攻撃者は特別に細工されたWebサイトを用意し、URLを偽装することで信頼できるサイトに見せかけたフィッシングサイトにユーザーを誘導することが可能となる。この脆弱性はCVSS v3.1で基本評価値6.8の中程度の深刻度とされ、攻撃元区分はネットワークアクセス可能な範囲に限定されているものの、攻撃の複雑さは低いとされている。
CWEによる脆弱性タイプはオープンリダイレクト(CWE-601)に分類されており、攻撃には特権レベルが必要だがユーザーの操作は不要とされている。IBMはこの脆弱性に関する詳細な情報をセキュリティアドバイザリーとして公開しており、影響を受けるバージョンを使用しているユーザーに対して注意を呼びかけている。
IBM Cognos Analyticsの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-45082 |
影響を受けるバージョン | 11.2.0〜11.2.4、12.0.0〜12.0.3 |
CWE分類 | CWE-601(オープンリダイレクト) |
CVSSスコア | 6.8(中程度) |
攻撃の特徴 | 特別に細工されたWebサイトを通じたフィッシング攻撃 |
公開日 | 2024年12月18日 |
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オープンリダイレクトについて
オープンリダイレクトとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が任意のURLにユーザーを誘導できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規サイトのURLを悪用して不正なサイトへ誘導可能
- ユーザーの信頼を利用したフィッシング攻撃に悪用される
- Webアプリケーションのリダイレクト機能を悪用
オープンリダイレクトの脆弱性は、Web開発において適切な入力検証やURLのホワイトリスト化が行われていない場合に発生する可能性が高い。IBM Cognos Analyticsの場合、攻撃者は正規のURLを装った不正なリダイレクト先を設定することで、ユーザーを悪意のあるWebサイトへ誘導することが可能となっている。
IBM Cognos Analyticsの脆弱性に関する考察
IBM Cognos Analyticsの脆弱性が中程度の深刻度と評価された点は、直接的なデータ漏洩やシステム破壊のリスクが低いことを示している。しかしながら、フィッシング攻撃を介した二次的な被害の可能性は無視できず、特に企業の重要なビジネスインテリジェンスツールとして利用されている点を考慮すると、早急な対応が望まれるだろう。
今後の課題として、Webアプリケーションのセキュリティ設計における入力値の検証強化や、URLリダイレクト機能の実装方法の見直しが必要となってくる。特にビジネスインテリジェンスツールは機密性の高いデータを扱うことが多いため、セキュリティ機能の強化とユーザビリティの両立が求められるだろう。
将来的には、AIを活用した異常検知システムの導入やゼロトラストアーキテクチャの採用など、より包括的なセキュリティ対策の実装が期待される。IBM Cognos Analyticsの開発チームには、このような新しいセキュリティ技術の積極的な導入を期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-45082 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-45082, (参照 25-01-15).
- IBM. https://www.ibm.com/jp-ja
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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