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公開：2025-01-15

Job総研が第3回Job川柳を実施、物価高や賃上げ問題に社会人の切実な声が集まる

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Job総研が第3回Job川柳を実施し全253作品から受賞作品を決定
• 2024年の社会人の満足度は73.9%で20代が最も高い数値
• 2025年は経済分野に76.3%、政治分野に43.9%が注目

Job総研による第3回Job川柳の実施内容と受賞作品の決定

パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関Job総研は、2024年12月11日から12月16日にかけて「はたらく社会人の本音」をテーマに第3回Job川柳を実施し、全253作品から最優秀賞を含む受賞作品を選定した。職場コミュニケーションやはたらき方への変化を求める作品が多く集まり、賃上げや物価高など経済にまつわる句やハラスメントなど社会的な句が目立つ結果となっている。^[1]

調査対象となった253人の2024年の満足度調査では、満足派が73.9%と過半数を占め、年代別では20代の満足派が80.3%で最多となり、30代が74.2%、40代が71.4%、50代が63.7%という結果となった。2025年に注目する分野として経済分野が76.3%で最多となり、政治分野が43.9%、社会分野が33.9%という結果が示されている。

最優秀賞には「給料で 今日は贅沢 明日節約」が選出され、長期間にわたる賃上げ・物価高問題を象徴する内容となっている。経済部門では「お小遣い 年収の壁と 妻の壁」が金賞を受賞し、社会部門では「派閥知る 初めは様子見 どこにつく」が金賞を受賞した。

Job川柳受賞作品の概要

年収の壁について

年収の壁とは、配偶者の収入が一定額を超えると税金や社会保険料の負担が増える制度上の境界線のことを指す。主に以下のような特徴が挙げられる。

• 配偶者控除の適用条件となる103万円の壁
• 社会保険加入基準となる130万円の壁
• 配偶者特別控除の適用条件となる201万円の壁

Job川柳の受賞作品「お小遣い 年収の壁と 妻の壁」では、この年収の壁が家計に与える影響を巧みに表現している。制度上の壁と家庭内での金銭管理という二重の制約が、社会人の経済的な悩みを象徴的に表している。

Job川柳に関する考察

Job総研による第3回Job川柳の実施は、物価高や賃金問題など経済的課題に直面する現代社会人の声を効果的に集約することに成功している。特に最優秀賞の作品が表現する贅沢と節約のバランスは、給与水準と物価上昇の狭間で揺れる現代の労働者像を鮮明に描き出すことに成功しているだろう。

今後の課題として、世代間での満足度の差が浮き彫りになっており、特に50代の満足度が他世代と比べて低い点が注目される。労働市場における年齢による格差是正や、世代特有のニーズに応じた働き方改革の推進が重要な検討課題となっているはずだ。

Job川柳という形式を通じて社会課題を可視化する取り組みは、従来の定量的調査では捉えきれない社会人の本音を引き出す効果的な手法となっている。今後は収集した声をより具体的な職場環境改善や制度設計に活かしていく仕組みづくりが求められるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Job総研による第3回『Job川柳』を実施　物価高に想う切実な句　令和7年は”経済と政治”に注目7割 | パーソルキャリア株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000231.000013597.html, (参照 25-01-15).

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