【CVE-2025-0311】Orbit Fox by ThemeIsle 2.10.43にXSS脆弱性、認証済みユーザーによる任意スクリプト実行が可能に
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記事の要約
- Orbit Fox by ThemeIsleに深刻なXSS脆弱性が発見
- バージョン2.10.43以前のPricing Table Widgetに影響
- 認証済みユーザーによる任意のスクリプト実行が可能
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WordPress用プラグインOrbit Fox by ThemeIsle 2.10.43のXSS脆弱性
セキュリティ企業のWordfenceは2025年1月10日、WordPressプラグイン「Orbit Fox by ThemeIsle」のバージョン2.10.43以前に存在する深刻な脆弱性【CVE-2025-0311】を公開した。Pricing Table Widgetにおける入力サニタイズと出力エスケープの不備により、認証済みユーザーが任意のWebスクリプトを注入できる状態にあることが判明している。[1]
この脆弱性はStored Cross-Site Scriptingに分類され、CVSSスコアは6.4(MEDIUM)と評価されている。攻撃元区分はネットワークで、攻撃条件の複雑さは低く設定されており、特権レベルは低いものの利用者の関与は不要とされているため、悪用された場合の影響が懸念される。
脆弱性の発見者であるCraig Smithによると、Contributorレベル以上の権限を持つ攻撃者がPricing Table Widget経由で悪意のあるスクリプトを注入することで、ページにアクセスしたユーザーの環境で任意のスクリプトが実行される可能性があるという。修正パッチは既に公開されており、早急なアップデートが推奨される。
Orbit Fox by ThemeIsleの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-0311 |
影響を受けるバージョン | 2.10.43以前 |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting (CWE-79) |
CVSSスコア | 6.4 (MEDIUM) |
必要な権限レベル | Contributor以上 |
影響範囲 | Pricing Table Widget機能 |
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Cross-Site Scriptingについて
Cross-Site Scripting(XSS)とは、Webアプリケーションに存在する脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入して実行できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 注入されたスクリプトは閲覧者のブラウザ上で実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある
XSS脆弱性は特にWordPressのようなCMSプラットフォームで深刻な問題となることが多い。プラグインやテーマの開発者はユーザー入力の適切なサニタイズとエスケープ処理を実装し、定期的なセキュリティ監査を行うことで、XSS脆弱性のリスクを最小限に抑えることが重要である。
Orbit Fox by ThemeIsleの脆弱性に関する考察
Orbit Fox by ThemeIsleの脆弱性は、入力サニタイズと出力エスケープの基本的なセキュリティ対策が不十分だったことが根本的な原因として考えられる。WordPressプラグインのセキュリティ対策においては、特に管理画面からの入力に対する厳密なバリデーションとサニタイズ処理が不可欠であり、今回の事例はその重要性を改めて示している。
今後の課題として、プラグイン開発者はセキュリティバイデザインの考え方を取り入れ、開発初期段階からセキュリティ対策を実装することが求められる。特にContributorレベルの権限を持つユーザーからの入力に対しては、より厳密な入力検証とエスケープ処理を実装する必要があるだろう。
また、WordPressプラグインのセキュリティ品質向上に向けて、自動化されたセキュリティテストの導入や、定期的なコードレビューの実施が効果的な対策として考えられる。特にXSS脆弱性のような基本的な脆弱性を早期に発見し、修正するためのプロセスを確立することが重要だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2025-0311 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0311, (参照 25-01-20).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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