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ECONOMY

公開：2025-01-31

横浜市みなとみらい21地区がペットボトル水平リサイクルを開始、年間150tの再生利用で資源循環を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• みなとみらい21地区で「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始
• 地区23施設が参加し年間150t以上のペットボトルを再生
• サントリーホールディングスを中心に2027年3月まで実施

みなとみらい21地区のペットボトル水平リサイクル事業開始

横浜市とYMMは、みなとみらい21地区において2025年1月29日から「ボトルtoボトル」水平リサイクル事業を本格的に開始した。この事業は2024年1月下旬から約1か月間の実証実験を経て実現したもので、地区内23施設が参加し年間約150tを超える使用済みペットボトルのリサイクルに取り組んでいる。^[1]

本事業はサントリーホールディングス株式会社が代表企業として統括的に管理を行い、ecomate有限会社が収集・処理を担当し、J&T環境株式会社と協栄産業株式会社がリサイクラーとして参画する体制で運営される。事業期間は2025年1月29日から2027年3月31日までとなっており、期間満了後も新たな実施事業者を公募のうえ継続する予定だ。

みなとみらい21地区は2022年4月に環境省から「脱炭素先行地域」に選定されており、本事業はプラスチック資源循環を促進するための横浜市の制度を活用した初めての取り組みとなる。就業者・来街者・市民に対して飲み残しをなくし、キャップ・ラベルを外し、専用リサイクルボックスへの分別を呼びかけている。

ペットボトル水平リサイクル事業の概要

脱炭素先行地域について

脱炭素先行地域とは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として環境省が選定する地域のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 2030年度までに民生部門のCO2排出実質ゼロを目指す
• 地域特性に応じた脱炭素化の実現を目標とする
• 環境省が公募する地域限定の取り組みである

みなとみらい21地区は、横浜市と一般社団法人横浜みなとみらい21の共同提案により2022年4月に脱炭素先行地域として選定された。脱炭素先行地域における取り組みの一つとして、ペットボトルの水平リサイクルが実施されることで、地域全体の環境負荷低減に貢献している。

ペットボトル水平リサイクル事業に関する考察

みなとみらい21地区における「ボトルtoボトル」水平リサイクル事業は、地域一体となった資源循環の新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。多くの人が集まる商業施設や企業が集積する地区特性を活かし、年間150tという具体的な数値目標を掲げることで、事業の実効性と継続性が担保されているだろう。

一方で、事業の成功には利用者の協力が不可欠であり、分別の徹底やキャップ・ラベルの除去といった行動変容をいかに促すかが課題となる。ポスターやデジタルサイネージを活用した啓発活動の効果を定期的に検証し、必要に応じて周知方法を改善することが重要だ。

本事業の成果は、他の商業地区や自治体にとっても参考となるモデルケースとなり得る。2027年3月の事業期間終了後も、得られた知見を活かしながら継続的な改善を図ることで、より効果的な資源循環の仕組みが確立されることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「＼年間約150ｔのペットボトルをリサイクル！／横浜市みなとみらい２１地区における「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始 | 横浜市のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001567.000013670.html, (参照 25-01-31).

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