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公開：2025-02-14

JEPLANがUAEでPETケミカルリサイクル技術の実証研究を開始、NEDOから助成金を獲得し国際展開を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JEPLANがNEDOのPETケミカルリサイクル技術実証事業助成金を受給
• UAEでリサイクルサプライチェーン構築に向けた実証研究を開始
• 廃PETを高品質再生樹脂にリサイクルする独自技術を活用

JEPLANがUAEでPETケミカルリサイクル技術の実証研究を推進

株式会社JEPLANは、NEDOが公募した脱炭素化・エネルギー転換に資する技術の国際実証事業の実証前調査に係る助成事業を2024年12月に受託した。2025年2月12日にNEDO飯村理事から交付決定通知書が手交され、独自のPETケミカルリサイクル技術を活用したUAEでのリサイクルサプライチェーン構築に向けた実証研究の準備を本格的に開始することになった。^[1]

JEPLANのグループ会社であるペットリファインテクノロジーは、世界でも稀少な商用化事例として、使用済みペットボトルを原料とするケミカルリサイクル工場を安定的に運営している。独自技術により廃PETを分子レベルまで分解し、色素や金属などの不純物を除去することで、石油由来と同等品質の再生PET樹脂の生産を実現しているのだ。

本実証事業では、UAEのエネルギー供給環境において価格競争力のある商品供給の実現可能性を検証するため、技術の妥当性確認と実施計画の策定を進めていく。2023年12月に実証可能性調査のためのNEDOとの調査委託契約を締結し、2024年6月のステージゲート審査を通過して本格的な実証研究へと移行する運びとなった。

PETケミカルリサイクル技術の実証事業概要

ケミカルリサイクルについて

ケミカルリサイクルとは、使用済みプラスチックを化学的に分解して原料に戻す技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• プラスチックを分子レベルまで分解し、原料として再利用可能
• 色素や金属などの不純物を完全に除去できる
• 石油由来と同等品質の樹脂製造が可能

JEPLANのペットリファインテクノロジーは、年間生産能力22,000トンの商用プラントを川崎市で運営しており、世界でも稀少なケミカルリサイクル技術の実用化事例となっている。この技術により、使用済みペットボトルから高品質な再生PET樹脂を製造し、新たな地下資源使用の削減とCO2排出量の削減に貢献している。

PETケミカルリサイクル技術の国際展開に関する考察

JEPLANのPETケミカルリサイクル技術のUAE展開は、グローバルな環境課題解決への重要な一歩となる可能性が高い。特にUAEでは多様な廃PETが存在しており、これらを高品質な再生PET樹脂にリサイクルすることで、資源の有効活用とCO2排出量削減の両面で大きな効果が期待できるだろう。

今後の課題として、UAEの気候条件や市場特性に適応した技術調整が必要となってくる。特に高温環境下での設備運用やエネルギー効率の最適化、現地のリサイクルチェーン構築には綿密な検証と調整が求められるはずだ。

さらに、この実証事業の成功は日本の環境技術の国際展開における重要なモデルケースとなり得る。実証研究を通じて得られる知見は、他の地域への展開にも活用できる貴重な資産となることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「JEPLAN、NEDOによるPETケミカルリサイクル技術の国際実証事業に係る研究費助成金交付決定のお知らせ | 株式会社JEPLANのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000160.000031188.html, (参照 25-02-14).

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