ニチコンが公共・産業用蓄電システムBSシリーズを開発、EV充放電と再生可能エネルギーの活用を促進
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PR TIMES より
記事の要約
- ニチコンがBSシリーズ蓄電システムを開発
- EV充放電器との直流連系が可能な産業用システム
- 2025年夏より販売開始予定の脱炭素ソリューション
ニチコンのBSシリーズ蓄電システム開発
ニチコン株式会社は脱炭素社会の実現とEVシフトに対応するため、公共・産業用蓄電システムの新製品BSシリーズを2025年2月18日に開発した。BSシリーズはEV用充放電器V2Xとの直流連系機能を備え、再生可能エネルギーの導入やEVへの移行を促進する革新的なシステムとなっている。[1]
BSシリーズは停電時に太陽光発電および蓄電池から三相・単相負荷のバックアップが可能で、V2Xを活用することでEVの大容量車載蓄電池からも電力供給が可能となっている。パワーコンディショナの容量と蓄電池ユニットの台数を選択可能で、利用シーンに合わせて柔軟なシステム構成を実現できるだろう。
さらに従来モデルと比較して体積比62%、重量比50%の小型化・軽量化を実現し、省スペースでの設置が可能となった。蓄電池ユニットを縦積みできる専用ラックを活用することで、これまで蓄電システムを導入できなかった狭小スペースへの設置も可能である。
BSシリーズの主な特長まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
発売時期 | 2025年夏 |
主な機能 | EV用充放電器(V2X)との直流連系、三相・単相負荷バックアップ |
小型化・軽量化 | 体積比62%削減、重量比50%削減 |
遠隔監視 | 独自サービス、DateCube4、Solar Link Zeroに対応 |
システム特性 | オフグリッド運転対応、消防署への届出不要 |
V2Xについて
V2Xとは「Vehicle to Everything」の略称で、電気自動車と外部機器との間で電力を相互にやり取りできる技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- EVの蓄電池を外部電源として活用可能
- 再生可能エネルギーの効率的な活用を実現
- 災害時の非常用電源として機能
BSシリーズではV2X技術を活用することで、EVの大容量車載蓄電池を建物の電力供給源として利用することが可能となっている。これにより災害時の電力バックアップや再生可能エネルギーの有効活用が実現し、脱炭素社会の実現に大きく貢献することが期待できるだろう。
BSシリーズ蓄電システムに関する考察
BSシリーズの開発は、再生可能エネルギーの導入促進とEVシフトという社会的ニーズに応える画期的なソリューションとなっている。特に従来比50%以上の小型化・軽量化を実現したことで、設置場所の制約が大幅に緩和され、より多くの施設での導入が期待できるだろう。
ただし、V2X技術の普及には対応車種の拡大や充放電設備の整備が必要不可欠となっている。また、蓄電システムの導入コストや維持管理費用の問題も、普及の障壁となる可能性が高いため、補助金制度の拡充や運用コストの低減が今後の課題となるだろう。
長期的には、BSシリーズのような分散型電源システムの普及が、電力系統の安定化や災害時のレジリエンス向上に大きく貢献すると考えられる。今後はAIを活用した電力需給の最適化や、より高度な遠隔監視・制御機能の追加など、さらなる機能拡張が期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「公共・産業用蓄電システム BS シリーズを開発 | ニチコン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000126060.html, (参照 25-02-19).
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