セキュリティ

SECURITY

公開：2025-02-21

【CVE-2025-1192】SourceCodester Multi Restaurant Table Reservation System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性が発見、データベースセキュリティに重大な懸念

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Multi Restaurant Table Reservation Systemに脆弱性
• select-menu.phpファイルでSQLインジェクションが可能
• CVE-2025-1192として登録され重大度は中程度

SourceCodester Multi Restaurant Table Reservation System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

セキュリティ研究者によって、SourceCodester Multi Restaurant Table Reservation System 1.0のselect-menu.phpファイルに深刻な脆弱性が発見され、2025年2月12日に公開された。この脆弱性は【CVE-2025-1192】として登録されており、tableパラメータを操作することでSQLインジェクション攻撃が可能になることが判明している。^[1]

この脆弱性は、CVSSスコアシステムの最新バージョンであるCVSS 4.0で5.3点、CVSS 3.1で6.3点と評価されており、重大度は中程度とされている。攻撃者はリモートから攻撃を実行できる可能性があり、低い特権レベルでの実行が可能であることが確認されている。

この脆弱性に関する技術的な詳細は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態となっている。SQLインジェクションの脆弱性はCWE-89として分類されており、不適切な入力検証によってデータベースへの不正なアクセスが可能になる可能性が指摘されている。

脆弱性の詳細情報まとめ

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQL文を挿入・実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
• データベースの読み取り、改ざん、削除が可能になる危険性
• 認証回避やバックドア作成にも悪用される可能性

本脆弱性は、select-menu.phpファイル内のtableパラメータに対する入力検証が不十分であることに起因している。攻撃者がこのパラメータを操作することで、データベースに対して不正なクエリを実行できる可能性があり、システム全体のセキュリティが損なわれる危険性がある。

Multi Restaurant Table Reservation Systemの脆弱性に関する考察

この脆弱性の発見は、予約システムにおけるセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにしている。オープンソースの予約システムは導入の容易さから多くの組織で利用されているが、適切なセキュリティ対策が施されていない場合、顧客情報の漏洩や不正アクセスのリスクが高まることが懸念される。

今後は、SQLインジェクション対策としてプリペアドステートメントやパラメータ化クエリの使用が不可欠となるだろう。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、同様の脆弱性を早期に発見・対処することが重要となっている。

長期的には、セキュアコーディングの推進やセキュリティフレームワークの導入が必要不可欠だ。開発者コミュニティとの連携を強化し、脆弱性情報の共有や修正パッチの迅速な適用体制を整備することで、より安全なシステムの運用が可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1192, (参照 25-02-21).

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