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公開：2025-02-21

生和会グループが音声から診療録を自動作成する生成AIソリューションmedimoを開発、グループ病院での導入が決定

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 生和会グループが診療録自動作成AI「medimo」を開発
• グループ2病院での正式導入が決定
• 第1回検証で記録精度向上と負担軽減を確認

リハビリ分野特化型生成AIソリューション「medimo」の開発と導入

医療法人生和会グループ SDX研究所は、株式会社Pleap、医療法人せいわ会 彩都リハビリテーション病院、医療法人せいふう会 川西リハビリテーション病院と共同で、リハビリテーション分野に特化した生成AIソリューション「medimo」を開発した。本プロジェクトはPM Award 2024において「Small & Medium部門 最優秀賞プロジェクト賞」を受賞している。^[1]

第1回検証ではリハビリ担当セラピストを対象に、通常の診療録作成とmedimoを用いた診療録作成を比較し、診療録の質、記載の負担感、記載時間について分析を実施した。検証の結果、medimoを用いた診療録作成では記録内容の精度が向上し、記録漏れの防止に貢献できる可能性が示されている。

音声メモ回数が多いセラピストほど記載時間短縮と相関があることが判明し、使用法のノウハウ共有や運用フロー整備による更なる改善が期待される。今後は第2回検証を実施し、medimoの使用環境や運用方法に関する教育体制を充実させ、効果の最大化を目指すことが決定した。

medimoの第1回検証結果まとめ

生成AIについて

生成AIとは、機械学習の一種で、既存のデータから新しいコンテンツを作り出すことができる人工知能技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 大量のデータから学習し、人間のような文章や画像を生成
• タスクに特化した学習により、専門分野での精度向上が可能
• 音声認識と組み合わせることで、業務効率化に貢献

medimoのような医療分野特化型の生成AIは、専門知識を必要とする診療録作成において特に有効である。医療現場での実用に向けては、セキュリティや精度の確保が重要な課題となるが、業務効率化と医療の質向上の両立が期待できる。

medimoに関する考察

生成AIを活用した診療録作成システムの導入は、医療現場の業務効率化において重要な一歩となる。特にリハビリテーション分野では、患者の状態や進捗を詳細に記録する必要があり、medimoによる記録精度の向上は医療の質向上に大きく貢献する可能性がある。

今後の課題として、医療情報の取り扱いに関するセキュリティ強化や、生成AIの精度向上が挙げられる。特に患者の個人情報保護やデータの正確性確保において、より厳密な基準やガイドラインの整備が必要となるだろう。

医療現場における生成AI活用の可能性は無限大だ。medimoの実用化を通じて得られる知見は、他の医療分野への展開や、より高度な医療支援システムの開発にも活かされることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【音声から診療録を自動作成】リハビリテーション分野に特化した生成AIソリューション、第2回検証を開始！ | MR&S有限会社　SDX研究所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000108080.html, (参照 25-02-21).

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