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シンタックスジャパンがRMEの超低ノイズDCフィルターLNI-2 DCを発売、ガルバニック絶縁で電源供給の安定性を向上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • RMEのアクティブDCフィルター「LNI-2 DC」が2月26日発売
  • ガルバニック絶縁とμFilter技術で超低ノイズを実現
  • 安定した12.0V DC電源供給を実現する高性能設計

RMEの新製品「LNI-2 DC」がオーディオ機器向け電源供給の新基準に

シンタックスジャパンは独RMEの新製品として、高品質な電源供給を実現するアクティブDCフィルター「LNI-2 DC」を2025年2月26日より発売することを発表した。コンパクトなアルミ削り出しの筐体に高性能なガルバニック絶縁とRME独自のμFilter技術を搭載し、9V~18VのDC電源入力に対応している製品となる。[1]

LNI-2 DCは入力側と出力側のグランドを分離するガルバニック絶縁技術により、わずか35pFという極めて低い容量結合を実現し、電源由来のノイズや干渉を効果的に排除することが可能となった。この性能は一般的なスイッチング電源の500pF前後と比較して圧倒的な絶縁性能を誇っている。

センサー補正技術を活用することで、負荷がゼロの状態から最大3Aまで変動しても常に安定した12.0V DCを維持することが可能となっている。Hi-Fiセットアップや測定機器、産業用途などのクリティカルな環境での使用に最適で、市場想定価格は99,000円前後となる。

LNI-2 DCの主要仕様

項目 詳細
入力電圧範囲 9~18V DC
出力電圧 12.0V
連続出力電流 2.0A
最大出力電流 3.0A
ノイズ性能 <2μV、<1μV A-weighted
容量結合 35pF

ガルバニック絶縁について

ガルバニック絶縁とは、電気回路において入力側と出力側の電気的な接続を完全に分離する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 電源由来のハムノイズを効果的に遮断
  • 高周波ノイズやリーク電流の混入を防止
  • 機器間の電気的干渉を完全に排除

LNI-2 DCに搭載されているガルバニック絶縁技術は、わずか35pFという極めて低い容量結合を実現している。一般的なトランスでは1nF以上の残留結合が存在することが多く、LNI-2 DCの絶縁性能は従来製品と比較して圧倒的な優位性を持っている。

LNI-2 DCに関する考察

LNI-2 DCが採用したガルバニック絶縁とμFilter技術の組み合わせは、オーディオ機器向け電源供給の新たな基準となる可能性を秘めている。特に35pFという低容量結合の実現は、電源ノイズに起因する音質劣化を効果的に防ぐことが期待できるだろう。

今後の課題として、市場想定価格が99,000円前後と比較的高価な点が挙げられ、ハイエンドオーディオユーザー以外への普及に影響を与える可能性がある。価格を維持しながら製品の付加価値をいかに高めていくかが重要な検討課題となるだろう。

LNI-2 DCの技術革新は、産業用途や測定機器など、高精度な電源供給が求められる分野への展開も期待できる。RMEには今後も電源供給技術のさらなる進化を期待したい。

参考サイト

  1. ^ Synthax Japan. 「LNI-2 DC - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]」. https://synthax.jp/lni-2-dc.html, (参照 25-02-21).

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