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公開：2025-02-22

ソニーの屋内行動分析プラットフォームNaviCXがカインズに導入、顧客の買い物体験向上と店内行動の可視化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ソニーの屋内行動分析プラットフォームNaviCXをカインズが導入
• 顧客の店内行動データをリアルタイムに取得・分析可能に
• 2025年に全242店舗への導入を目指す

カインズのアプリに搭載されたソニーのNaviCX

ソニー株式会社セキュアテクノロジー＆ソリューション事業部は、カインズのモバイルアプリ「商品マップ」にNaviCX（ナビックス）の測位機能を2025年1月時点で223店舗に導入した。スマートフォンの各種センサーとAIを活用したソニー独自の屋内測位技術により、店舗内での顧客の行動データをリアルタイムに取得・分析できるようになったのである。^[1]

NaviCXの導入により、アプリを利用する500万人以上の顧客は店内での自分の位置を正確に把握し、求める商品までたどりつきやすくなり、買い物時の利便性が大幅に向上している。顧客の店内行動が把握できるようになったことで、定量的なデータに基づいた意思決定が可能となるだろう。

NaviCXの採用理由として、特別なハードウェアをほぼ使用せずに導入準備のコストや期間を抑制できる点と、店舗側の負担が少ない点が挙げられている。今後はNaviCXから得られるデータを活用し、店内販促施策と連動した具体的なサービスへの展開を進めていく方針だ。

NaviCXの主な特徴まとめ

NaviCXの詳細はこちら

PDRについて

PDR（歩行者自律航法）とは、スマートフォンに搭載されたセンサーを用いて歩行者の位置を推定する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 加速度センサーと地磁気センサーを組み合わせて位置を推定
• GPSが届かない屋内でも高精度な位置測位が可能
• 特別なインフラ設備を必要としない自律的な測位システム

NaviCXではPDRに地磁気とビーコンを組み合わせた独自のアルゴリズムにより、高精度な位置測位と向きの検出を実現している。スマートフォンの各種センサーとAIを活用することで、特別なハードウェアをほとんど必要とせずに導入が可能となっているのだ。

NaviCXに関する考察

NaviCXの導入により、カインズは顧客の店内行動を可視化し、データに基づいた意思決定が可能になるという大きな利点を得ることができた。広大な店舗面積と多数の商品アイテムを持つカインズにとって、顧客の商品探索をサポートする機能は買い物体験の向上に大きく貢献することが期待できるだろう。

一方で、今後の課題として、収集した顧客データの適切な管理とプライバシー保護の徹底が重要となってくる。位置情報や行動データの取り扱いには細心の注意を払い、顧客の信頼を損なわないような運用体制の構築が必要だ。

NaviCXの技術は小売業界のDX推進において重要な役割を果たす可能性を秘めている。店舗レイアウトの最適化や、顧客一人ひとりに合わせたパーソナライズされた買い物体験の提供など、データ活用の可能性は無限に広がるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ソニーの屋内行動分析プラットフォーム「NaviCX™」をカインズが導入 | ソニー㈱ST&S PR事務局のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000126252.html, (参照 25-02-22).

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