【CVE-2024-13665】WordPressプラグインAdmire Extra 1.6にXSS脆弱性が発見、Contributor権限で不正スクリプト実行が可能に
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記事の要約
- WordPressプラグインAdmire Extra 1.6にXSS脆弱性が発見
- Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
- プラグインのspaceショートコードに入力検証の不備
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WordPressプラグインAdmire Extra 1.6のXSS脆弱性
WordPressプラグインAdmire Extraにおいて、バージョン1.6以下に深刻な脆弱性が発見され、Wordfenceが2025年2月12日に【CVE-2024-13665】として公開した。この脆弱性は、プラグインのspaceショートコードにおける入力サニタイズとアウトプットエスケープの不備に起因しており、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる状態になっている。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.4(中程度)と評価されており、攻撃の複雑さは低く、特権レベルは必要となっているものの、ユーザーの操作は不要とされている。攻撃が成功した場合、注入されたスクリプトは当該ページにアクセスした他のユーザーの環境で実行される可能性があり、情報漏洩やセッションハイジャックなどのリスクが懸念される。
この脆弱性はコミュニティメンバーのSOPROBROによって発見され、プラグイン開発者のsonalsinha21に報告された。現在、公式リポジトリでは修正作業が進められており、ユーザーには最新バージョンへのアップデートが推奨されている。
Admire Extra 1.6の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13665 |
影響を受けるバージョン | 1.6以下の全バージョン |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング |
CVSS評価 | 6.4(中程度) |
必要な権限 | Contributor以上 |
発見者 | SOPROBRO |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
- 攻撃成功時に他のユーザーのブラウザで不正なスクリプトが実行される
- 情報窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される可能性がある
今回のAdmire Extraの脆弱性は、特にContributor以上の権限を持つユーザーが悪意のあるスクリプトを投稿できる格納型XSSに分類される。格納型XSSは永続的にスクリプトがサーバーに保存されるため、当該ページにアクセスする全てのユーザーに影響を与える可能性があり、特に注意が必要だ。
WordPressプラグインの脆弱性対策に関する考察
WordPressプラグインの開発においては、ユーザー入力値の処理に関する実装が特に重要である。特にショートコードのような柔軟な機能を提供する場合、入力値のサニタイズとエスケープを徹底する必要があるが、開発者の経験や知識不足により、適切な対策が実装されていないケースが後を絶たない。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備と、コードレビューの強化が求められるだろう。
また、WordPressのプラグインエコシステムにおいては、脆弱性の発見から修正までのプロセスを効率化する必要がある。特に小規模な開発者が管理するプラグインでは、脆弱性の報告を受けてから修正版をリリースするまでの時間が長くなりがちだ。コミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、迅速な対応を可能にする体制作りが重要である。
さらに、WordPressサイトの管理者は、使用しているプラグインの選定と管理にも注意を払う必要がある。アクティブなメンテナンスが行われていないプラグインや、セキュリティ上の問題が報告されているプラグインの使用は避け、定期的なアップデートと脆弱性情報のモニタリングを徹底することが求められる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13665, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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