ハードウェア

HARDWARE

公開：2025-02-27

東陽テクニカがVoyis社製水中3Dモデリングカメラのデモを実施、水中構造物の高精度3D計測を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東陽テクニカがVoyis社製水中3Dモデリングカメラのデモを実施
• Discovery Stereoを用いて水中構造物の3Dモデル作成を紹介
• リアルタイム点群表示と高精度な3Dモデリングが可能に

水中3Dモデリングカメラ「Discovery Stereo」のデモンストレーション実施

株式会社東陽テクニカは、2025年2月5日から2日間にわたり神奈川県横須賀市において、カナダVoyis社製水中3Dモデリングカメラ「Discovery Stereo」のフィールドデモンストレーションを実施した。Bureau Veritas社の認定を取得しており、カメラの局所精度は±0.5ミリと高い評価を受けている。^[1]

Discovery Stereoは高画質な画像撮影と3Dモデル作成が可能なステレオカメラシステムであり、水中での構造物の状態確認やサンゴ礁などの生物の育成過程の調査に活用できる機能を備えている。ROVに搭載した状態での運用により、水中構造物のリアルタイムな点群表示と3Dモデル作成を実現している。

今回のデモンストレーションでは、海洋関係の建設工事や洋上風力の点検に携わる関係者向けに実施され、水中で対象物を捉えた鮮明な画像のリアルタイム表示や、洋上風力における係留チェーンの監視活用への可能性が高く評価された。将来的には環境保全や洋上風力における海洋調査など、用途の拡大が期待されている。

Discovery Stereoの主な機能まとめ

Discovery Stereoの詳細はこちら

ステレオカメラシステムについて

ステレオカメラシステムとは、2台のカメラを用いて立体的な映像を取得する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 人間の両眼視差の原理を応用した3D撮影技術
• 2台のカメラの視差情報から距離を計算し3D化
• 高精度な寸法計測や立体構造の把握が可能

水中での使用においては、通常のカメラでは捉えにくい水中構造物の詳細な形状や寸法を正確に計測することができる。Discovery Stereoではこの技術を活用し、±0.5ミリという高い精度で水中構造物の3Dモデル化を実現している。

Discovery Stereoのデモンストレーションに関する考察

水中3Dモデリングカメラの高精度な計測能力は、海洋インフラの保守点検における革新的なソリューションとなる可能性を秘めている。特に洋上風力発電設備の係留チェーン監視への応用は、再生可能エネルギー分野における安全性向上と効率的な保守管理を実現する重要な技術となるだろう。

今後の課題として、深海での使用における耐圧性能の向上や、より複雑な形状の構造物に対する3Dモデリング精度の維持が挙げられる。これらの技術的課題に対しては、AIを活用した画像処理技術の導入や、より高性能なセンサーの開発が解決策として考えられるだろう。

将来的には環境モニタリングや海洋生物の生態調査など、活用範囲の更なる拡大が期待される。特にサンゴ礁の成長過程の詳細な記録や、海底パイプラインの定期点検など、高精度な3D計測が必要とされる分野での活用が進むと考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「カナダVoyis社製 水中3Dモデリングカメラ「Discovery Stereo」によるデモンストレーションを実施 | 株式会社東陽テクニカのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000075068.html, (参照 25-02-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧