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JAXAベンチャーツインカプセラがBAMBOO SHELLter超断熱保冷容器を発表、医療分野での活用に期待

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

JAXAベンチャーツインカプセラがBAMBOO SHELLter超断熱保冷容器を発表、医療分野での活用に期待

PR TIMES より


記事の要約

  • JAXAベンチャーのツインカプセラが超断熱保冷容器ブランドを発表
  • 小型でスリムな形状と高い断熱保冷性能が特徴
  • 購入とレンタルの2つの利用形態を提供開始

JAXAベンチャーがBAMBOO SHELLter超断熱保冷容器を発表

JAXAベンチャーの株式会社ツインカプセラは、同社初となる小型超断熱保冷容器ブランド「BAMBOO SHELLter」を2025年2月26日にリリースした。JAXAの大気圏再突入カプセルの開発成果である断熱保冷容器の技術を発展させ、2023年10月から開始したベータ版の提供を通じて性能と運用性の改良を重ねてきた経緯がある。[1]

ツインカプセラはNEDOの2023年度研究開発型スタートアップ支援事業を通じて、超断熱保冷容器の保冷性能を国際輸送で求められる1週間以上まで倍増させる開発目標を達成した。タイガー魔法瓶との業務提携による研究開発の成果が今回の商品化につながり、バイオメディカル分野における保冷輸送の課題解決に貢献することが期待される。

BAMBOO SHELLterは竹を連想させる細長い形状と内部を熱から守る強固なシェルターという特徴を持つ製品となっている。外部からの入熱を抑制するスリムな形状の高性能真空断熱容器の中に、保冷剤やドライアイスと共に保冷対象物を入れる構造で、長期間にわたり所定の温度を維持することが可能だ。

BAMBOO SHELLterの製品仕様まとめ

シングル断熱Sサイズ シングル断熱Mサイズ ダブル断熱
外寸サイズ 直径70mm×長さ350mm 直径80mm×長さ370mm 直径80mm×長さ370mm
容積 約1L 約1.5L 約1L
特長 最小サイズ 最大容積 最高性能

真空断熱技術について

真空断熱技術とは、容器の内外層の間を真空状態にすることで熱伝導を最小限に抑える技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 外部からの熱の侵入を効果的に防止
  • 長時間の温度維持が可能
  • 小型化と高性能の両立を実現

BAMBOO SHELLterは、JAXAのHTV搭載小型回収カプセルで実証された真空断熱技術を応用している。宇宙実験で生成したタンパク質結晶を4℃に維持したまま回収することに成功し、5.6日間の温度変化がわずか0.3℃という高い性能を実現した技術を継承している。

BAMBOO SHELLterに関する考察

BAMBOO SHELLterは小型かつ高性能という特徴を持ち、既存の保冷コンテナと比較して優位性の高い製品となっている。特に遠方への高頻度輸送において、サイズや重量、保冷性能、ランニングコスト、取り扱いの容易さなど、総合的な優位性を持つことは注目に値する。

今後の課題として、製品の耐久性や長期使用時の性能維持、さらなる小型化と保冷性能の向上などが考えられる。これらの課題に対しては、材料技術の進化や設計の最適化、ユーザーフィードバックを活用した継続的な改良が重要になるだろう。

医療分野やバイオテクノロジー分野での需要拡大が期待される中、製品のカスタマイズや用途別モデルの開発も検討に値する。特に細胞や生体組織の輸送など、より厳密な温度管理が必要な分野での活用が広がることが予想される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「JAXAベンチャー・ツインカプセラ 小型”超”断熱保冷容器ブランド「BAMBOO SHELLter (バンブーシェルター)」シリーズを立ち上げ | 株式会社ツインカプセラのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000076369.html, (参照 25-02-27).

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