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公開：2025-03-19

GIMPが7年ぶりの大規模アップデートでGIMP 3.0をリリース、非破壊フィルターとGTK 3対応で操作性が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• GIMP 3.0が約7年ぶりの大規模アップデートでリリース
• 非破壊フィルターの導入でフィルター操作が容易に
• GTK 3ベースの新UIで操作性が大幅に向上

GIMP 3.0の大規模アップデートがリリース

GIMPの開発チームは2025年3月16日、画像編集ソフト「GIMP 3.0」を正式リリースした。2018年4月のGIMP 2.10リリース以来となる約7年ぶりの大規模アップデートであり、GUIライブラリがGTK 3へと刷新されることでユーザーインターフェースが大幅に改善されている。^[1]

GIMP 3.0では非破壊フィルター機能が新たに導入され、フィルターのON/OFFやパラメータの調整がリアルタイムで可能になった。従来のGIMP 2.10ではフィルターが自動でレイヤーにマージされてしまう仕様であったが、GIMP 3.0では柔軟な編集作業が実現されている。

GTK 3への移行によってHiDPIスクリーンでのUIスケーリングが改善され、タブレット入力のサポートも強化された。また、PSDファイルのエクスポート機能が向上し、レイヤーの自動拡張機能やテキストスタイリング機能など、プロフェッショナルな編集作業をサポートする機能が多数追加されている。

GIMP 3.0の主な新機能まとめ

GTK 3について

GTKとは「The GIMP Toolkit」の略称で、グラフィカルユーザーインターフェース構築のためのオープンソースライブラリである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• クロスプラットフォーム対応のGUIフレームワーク
• CSSベースのテーマシステムを採用
• HiDPIディスプレイに最適化された表示機能

GTKはもともとGIMPのユーザーインターフェースを構築するために開発されたライブラリであり、現在では多くのクロスプラットフォームアプリケーションで採用されている。GTK 3への移行によってGIMPのユーザーインターフェースは大幅に改善され、モダンなデスクトップ環境での使用に適した設計となっている。

GIMP 3.0に関する考察

GIMP 3.0における非破壊フィルター機能の導入は、プロフェッショナルなワークフローにおいて大きな改善となるだろう。従来のバージョンではフィルターの調整に手間がかかっていたが、リアルタイムプレビューと柔軟な編集機能によって創造的な作業の効率が大幅に向上することが期待される。

GTK 3への移行は、GIMPの長期的な発展において重要なマイルストーンとなる。現代のディスプレイ環境への対応が改善され、タブレット入力のサポート強化によってデジタルアーティストにとってより使いやすいツールとなった。今後はGTK 4への対応も視野に入れた継続的な改善が望まれる。

PSDファイルの互換性向上やレイヤー機能の拡張は、商用環境でのGIMPの採用を促進する可能性がある。オープンソースソフトウェアとしての特長を活かしながら、プロフェッショナルな制作現場のニーズに応える機能拡充が今後も期待される。

参考サイト

1. ^ GIMP. 「GIMP 3.0 Released - GIMP」. https://www.gimp.org/news/2025/03/16/gimp-3-0-released/, (参照 25-03-19).

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