【CVE-2024-13774】WooCommerce用Wishlistプラグインに深刻な脆弱性、クロスサイトリクエストフォージェリによる不正操作の危険性
スポンサーリンク
記事の要約
- WooCommerce用Wishlistプラグインにクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
- バージョン3.1.7以前の全バージョンが影響を受ける深刻な問題
- 管理者が特定のリンクをクリックすることで悪意のあるスクリプトが実行される可能性
スポンサーリンク
Wishlist for WooCommerce: Multi Wishlists Per Customer 3.1.7のクロスサイトリクエストフォージェリ脆弱性
Wordfenceは2025年3月8日、WordPress用プラグイン「Wishlist for WooCommerce: Multi Wishlists Per Customer」にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は同プラグインのバージョン3.1.7以前の全バージョンに影響を与えるものであり、CVSSスコアは6.1(深刻度:中)と評価されている。[1]
この脆弱性は「save_to_multiple_wishlist」機能においてnonceの検証が不適切もしくは欠落していることに起因している。悪意のある攻撃者は管理者に偽装されたリンクをクリックさせることで、管理者権限で設定を変更し悪意のあるWebスクリプトを注入できる可能性があるため、早急な対応が必要となっている。
脆弱性の発見者はTim Coenで、CVE-2024-13774として識別されている。攻撃に特権は不要だが利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更がある点が特徴的だ。CWEではCWE-352(クロスサイトリクエストフォージェリ)に分類されている。
Wishlist for WooCommerce: Multi Wishlists Per Customerの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13774 |
影響を受けるバージョン | 3.1.7以前の全バージョン |
CVSSスコア | 6.1(MEDIUM) |
脆弱性の種類 | クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF) |
発見者 | Tim Coen |
公開日 | 2025年3月8日 |
スポンサーリンク
クロスサイトリクエストフォージェリについて
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、ユーザーが意図しないリクエストを強制的に実行させる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの認証情報を悪用して不正なリクエストを送信
- 正規のユーザーになりすまして重要な操作を実行可能
- 適切なnonceによる検証実装で防御が可能
WordPressプラグインにおけるCSRF脆弱性は、管理者権限での設定変更や不正なスクリプト実行などのリスクをもたらす。Wishlist for WooCommerceの事例では、save_to_multiple_wishlist機能でのnonce検証の不備により、攻撃者が管理者に偽装されたリンクをクリックさせることで、重要な設定を変更される可能性がある。
Wishlist for WooCommerceの脆弱性に関する考察
WooCommerceプラグインの脆弱性は、ECサイトのセキュリティに直接影響を与える重大な問題となっている。特にWishlist機能は顧客データを扱う重要な機能であり、クロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性によって管理者権限での設定変更が可能になることは、サイトの信頼性を大きく損なう可能性がある。
今後はプラグイン開発においてセキュリティチェックの強化が不可欠となるだろう。特にnonceによるリクエスト検証は基本的なセキュリティ対策であり、WordPress開発のベストプラクティスとして徹底されるべきだ。また、プラグインの定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施も重要となっている。
セキュリティベンダーとプラグイン開発者の連携強化も期待される。脆弱性の早期発見と迅速な対応のためには、セキュリティ研究者からのフィードバックを積極的に受け入れる体制づくりが重要となる。WordPressエコシステム全体でのセキュリティ意識の向上が求められている。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13774, (参照 25-03-26). 1864
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2025-2689】Yii2フレームワークにデシリアライゼーションの重大な脆弱性が発見、早急な対応が必要に
- 【CVE-2025-2690】Yiisoft Yii2 2.0.39以前のバージョンにデシリアライゼーションの脆弱性、リモート攻撃のリスクに警戒
- 【CVE-2025-30347】Varnish Enterprise 6.0.13r13未満で機密情報漏洩の脆弱性、範囲外読み取りのリスクに注意
- 【CVE-2025-0731】SMAのSunny Portalに深刻な脆弱性、デモアカウントを通じたリモートコード実行が可能に
- 【CVE-2025-30066】tj-actions/changed-filesに深刻な脆弱性、サプライチェーン攻撃の危険性が浮き彫りに
- 【CVE-2019-25222】WordPressプラグインThumbnail carousel sliderに深刻な脆弱性、データベース情報漏洩の危険性
- 【CVE-2024-13824】CiyaShop WooCommerceテーマに未認証のPHPオブジェクトインジェクション脆弱性が発見、クリティカルレベルの対応が必要に
- 【CVE-2024-13321】AnalyticsWP 2.0.0以前にSQLインジェクションの脆弱性、認証なしで機密情報漏洩のリスク
- 【CVE-2025-24974】DataEaseに深刻な脆弱性が発見、バージョン2.10.6で修正完了
- 【CVE-2025-27138】DataEase 2.10.6未満に認証機能の不備、未認証アクセスのリスクに対応急ぐ
スポンサーリンク