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NECが25G Tunable SFP長距離版光トランシーバを発売、伝送距離40kmと業界最長クラスの性能を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

NECが25G Tunable SFP長距離版光トランシーバを発売、伝送距離40kmと業界最長クラスの性能を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • NECが25G Tunable SFP長距離版を発売開始
  • 伝送距離が従来の15kmから40kmに大幅向上
  • 波長可変レーザーで50波長に対応し運用コストを削減

NECの25G Tunable SFP長距離版光トランシーバ開発

NECは5Gモバイルネットワークとアクセスネットワークのエリア拡大需要に応えるため、2025年3月26日より波長可変レーザーを搭載したプラガブル光トランシーバ「25G Tunable SFP長距離版」の販売を開始した。シリコンフォトニクス光変調器と電気的波形歪み補償回路を採用することで、従来製品の15kmから業界最長クラスとなる40kmまでの伝送を実現している。[1]

従来のNEC製25Gbps Tunable SFPは光ファイバの波長分散の影響により伝送距離が15kmに制限されていたが、新製品では独自のシリコンフォトニクス光変調器とEDC回路の導入により伝送距離を2.6倍に延長することに成功した。消費電力は従来製品と同等の2.5W以下を維持し、既存のSFPポートとの互換性を確保している。

本製品は波長分割多重方式に対応しており、1本の光ファイバで最大50波長の多重伝送が可能となっている。波長可変レーザーの搭載により1台で50波長全てに対応できるため、波長ごとに個別の光トランシーバを用意する必要がなく、運用コストの大幅な削減を実現した。

25G Tunable SFP長距離版の仕様まとめ

項目 詳細
フォームファクタ SFP28
波長可変範囲 191.3THz~196.2THz
伝送距離 40km
光インタフェース 25.78Gb/s(NRZ)
電気インタフェース 25.78Gb/s(NRZ)
消費電力 2.5W以下
動作温度 -20~+85℃
NECの光トランシーバの詳細はこちら

シリコンフォトニクス技術について

シリコンフォトニクス技術とは、光通信デバイスをシリコン基板上に集積する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 光変調器や受光素子などの光デバイスを高密度に集積可能
  • 既存の半導体製造プロセスを活用した低コスト生産が実現
  • 電子回路との集積による高機能化が容易

NECの25G Tunable SFP長距離版では、シリコンフォトニクス技術により波長可変レーザーと光変調器を一体集積化することで、高性能化と小型化を同時に実現している。この技術により、波長分散の影響を軽減し40kmという長距離伝送を可能にしながら、従来製品と同等の小型サイズと低消費電力を維持することに成功した。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「NEC、モバイル・アクセスネットワークのエリア拡大を加速する「25G Tunable SFP長距離版」光トランシーバの販売を開始 | 日本電気株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000890.000078149.html, (参照 25-03-27).
  2. 2397
  3. NEC. https://jpn.nec.com/

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