【CVE-2025-2150】HGigaのC&Cm@ilに格納型XSS脆弱性、メール経由での不正コード実行の危険性
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記事の要約
- HGigaのC&Cm@ilに格納型XSS脆弱性が発見される
- メール閲覧時に悪意のあるJavaScriptコードが実行される可能性
- CVSS3.1の深刻度は5.4でミディアムレベルと評価
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HGigaのC&Cm@ilにおける格納型XSS脆弱性
TWCERT/CCは2025年3月10日、HGiga社のメールシステムC&Cm@ilにおいて格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を発見したことを公開した。通常の権限を持つリモート攻撃者が悪意のあるJavaScriptコードを含むメールを送信し、受信者がそのメールを閲覧した際にブラウザ上でコードが実行される可能性が確認されている。[1]
本脆弱性はバージョン1.0-238より前のすべてのバージョンに影響を与えることが判明しており、CVE-2025-2150として識別されている。CVSS3.1による評価では、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、必要な特権レベルは低いとされるものの、ユーザーの関与が必要とされている。
脆弱性の種類はCWE-79に分類され、Webページ生成時の入力の不適切な無害化に起因する問題として特定されている。深刻度はCVSS3.1のスコアで5.4(ミディアム)と評価されており、機密性と完全性への影響は限定的だが、可用性への影響は認められていない。
C&Cm@ilの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-2150 |
影響を受けるバージョン | 1.0-238より前のすべてのバージョン |
CVSS3.1スコア | 5.4(ミディアム) |
脆弱性の種類 | CWE-79(XSS) |
攻撃の前提条件 | 通常の権限、ユーザーの関与が必要 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトを挿入し、他のユーザーのブラウザ上でそのスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
- Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される
格納型XSSは特に深刻な脆弱性として知られており、C&Cm@ilの事例のように攻撃コードがサーバーに保存され、複数のユーザーに影響を与える可能性がある。この種の脆弱性は、入力値の適切な検証とエスケープ処理、コンテンツセキュリティポリシーの実装などによって対策することが可能だ。
C&Cm@ilの脆弱性に関する考察
メールシステムにおける格納型XSS脆弱性の発見は、企業のコミュニケーションセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。特にC&Cm@ilのような業務用メールシステムでは、機密情報や重要なビジネスデータが扱われることが多く、攻撃者による情報窃取やなりすまし攻撃のリスクが高まることが懸念される。
今後の課題として、メールシステムのセキュリティ設計における入力値の検証強化が挙げられる。特にHTML形式のメール対応が一般的となっている現代において、JavaScriptコードの実行制限やコンテンツセキュリティポリシーの適切な実装が重要性を増している。
C&Cm@ilの開発元であるHGiga社には、脆弱性の迅速な修正とともに、セキュリティテストの強化や定期的な脆弱性診断の実施が望まれる。メールシステムのセキュリティ強化は、今後のビジネスコミュニケーションの信頼性確保において不可欠な要素となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2150, (参照 25-03-29). 1297
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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