セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-04

ロジック・アンド・デザインとZenmuTechが技術連携、画像データの高精細化とセキュリティ強化で新たな可能性を拓く

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ロジック・アンド・デザインとZenmuTechが技術連携を開始
• 画像鮮明化技術と秘密分散技術を組み合わせた新ソリューション
• 高精細化と高度なセキュリティを両立したデータ活用を実現

画像処理とセキュリティの技術連携による革新的なソリューション開発

株式会社ロジック・アンド・デザインと株式会社ZenmuTechは、2025年4月3日に画像データの高精細化と堅牢なセキュリティを両立する新たなソリューションの開発に向けた技術連携を開始した。両社の技術を組み合わせることで、機密性の高い画像データの安全な利活用を可能にする革新的なアプローチの実現を目指している。^[1]

ロジック・アンド・デザインの画像鮮明化技術LISrは、AIに依存せずに映像から本来あるべき情報を抽出・再現することで、証拠能力を担保できるレベルの正確な視える化を実現する技術だ。一方でZenmuTechの秘密分散技術ZENMU-AONTは、画像データを意味のない断片に分割して分散保管することで、情報漏洩リスクに強く対応する仕組みを提供している。

両社は今後、自治体における監視映像の保管と分析支援、医療機関での画像診断データの共有、製造業での映像データの品質保持など、さまざまな分野での展開を予定している。さらにAI解析やクラウド統合との連携も視野に入れ、より高度な安全な画像AI活用環境の実現を目指すことになった。

共同ソリューションの特徴まとめ

秘密分散技術について

秘密分散技術とは、データを複数の意味のない断片に分割し、分散保管することでセキュリティを確保する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データを複数の断片に分割して保管することで情報漏洩リスクを低減
• 分割されたデータ単体では意味を持たない構造により高い安全性を確保
• 必要な時のみ復号して利用可能な柔軟なデータ管理を実現

ZenmuTechの秘密分散技術ZENMU-AONTは、画像データを意味のない断片に分割して分散保管することで、万が一の情報漏洩時でも情報を復元できない仕組みを提供している。この技術により、画像データの機密性を保ちながら必要な時に必要な場所でデータを活用することが可能になっている。

画像データセキュリティソリューションに関する考察

両社の技術連携は、デジタル社会における重要な課題である画像データの安全な利活用に新たな可能性をもたらすものだ。特に防犯カメラ映像や医療診断画像といった機微な情報を扱う場面では、データの精度と機密性の両立が不可欠であり、本ソリューションはその要求に応える画期的な選択肢となるだろう。

今後の課題として、大量の画像データを処理する際のパフォーマンスや、複数組織間でのデータ共有における権限管理の在り方が挙げられる。これらの課題に対しては、エッジコンピューティングの活用や、より詳細な権限設定機能の実装などが解決策として考えられるだろう。

将来的には、AIとの連携による画像解析の高度化や、ブロックチェーン技術との組み合わせによるデータの追跡可能性の向上なども期待される。画像データの利活用がますます進む中で、本ソリューションが果たす役割は一層重要になっていくはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「視える」と「守る」を両立！ 高精細化×秘密分散で高い安全性を保ったままでのデータの利活用を可能に | 株式会社ZenmuTechのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000041061.html, (参照 25-04-04).
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