NTT東日本が生成AIを活用した業務効率化サービスを提供開始、RAG機能搭載で独自データ活用も可能に

text: XEXEQ編集部
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NTT東日本が生成AIを活用した業務効率化サービスを提供開始、RAG機能搭載で独自データ活用も可能に

記事の要約

NTT東日本が生成AIを活用したサービスを提供開始
業務効率化を支援する検索や文書作成機能を搭載
4月9日より自治体や企業向けに提供

NTT東日本が業務効率化を支援する生成AIサービスを4月9日より提供開始

東日本電信電話株式会社（以下、NTT東日本）は、自治体や企業のお客さま向けに、生成AIを活用した業務効率化を実現するサービスを2025年4月9日より提供開始すると発表した。セキュアな環境で独自の情報をもとに回答を生成する機能を具備したこのサービスは、生成AI活用における人材育成やセキュリティの課題に対応している。RAG機能を搭載することで顧客が保有するデータを活用した正確な回答提供が可能となった。^[1]

このサービスは検索や文章要約、文書作成・添削、アイデア出しなどの機能を備えており、日常的な業務を効率化する強力なツールとなっている。特筆すべき特徴として、生成AIへの指示（プロンプト）を雛形化できるテンプレート機能があり、利用者一人一人がプロンプトエンジニアになる必要なく組織全体での生成AI活用を促進できるだろう。

NTT東日本は自社での生成AI利用経験を活かした伴走支援も提供する。DX人材による導入前のコンサルティングや導入後の利活用支援を通じて、顧客の持続的な業務DXをサポートする体制を整えている。最低利用期間は3カ月、最低利用ID数は20IDとなっており、利用料金は個別見積りとなる。

NTT東日本の生成AIサービス概要

項目	詳細
提供開始日	2025年4月9日
主な機能	検索、文章要約、文書作成・添削、アイデア出し
特徴	RAG機能搭載、プロンプトの雛形化（テンプレート）
対象顧客	自治体や企業
最低利用期間	3カ月
最低利用ID数	20ID
提供エリア	全国

RAG機能について

RAG機能とは「Retrieval-Augmented Generation（検索拡張生成）」の略で、外部の情報（データ）から関連性の高い情報を検索して抽出し、それに基づいて大規模言語モデル（LLM）が回答を生成する仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

企業独自のデータを活用した回答生成が可能
最新の情報を参照して精度の高い回答を提供
従来の生成AIの知識の限界を克服

NTT東日本の提供するサービスでは、このRAG機能により顧客が保有するデータを生成AIの回答に活用できるようになっている。これにより単なる一般的な回答ではなく、企業固有の情報や最新データに基づいた正確な情報提供が可能となり、業務効率化だけでなく意思決定の質も向上させることができる。自治体や企業の特有のドキュメントや規則に基づいた回答生成は、業務の正確性と効率性を両立させる重要な要素だ。