【CVE-2024-52824】Adobe Experience Manager 6.5.21に深刻なStored XSS脆弱性、ユーザー情報漏洩のリスクに
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記事の要約
- Adobe Experience Manager 6.5.21以前に脆弱性が発見
- 攻撃者による悪意のあるスクリプト注入が可能に
- Stored XSS脆弱性によりブラウザ上で実行のリスク
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Adobe Experience Manager 6.5.21のStored XSS脆弱性
Adobe社は2024年12月10日、Adobe Experience Manager 6.5.21およびそれ以前のバージョンにおいてStored XSSの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性により攻撃者は脆弱性のあるフォームフィールドに悪意のあるスクリプトを注入することが可能となっており、被害者がその脆弱性のあるフィールドを含むページを閲覧した際にブラウザ上で実行される可能性がある。[1]
この脆弱性はCVE-2024-52824として識別されており、CVSSスコアは5.4でMedium(中程度)の深刻度に分類されている。攻撃元区分はネットワークであり、攻撃の複雑さは低いとされているが、攻撃には特権が必要でユーザーの操作も必要となることが確認された。
Adobe Experience Managerの脆弱性はCWE-79(Stored XSS)に分類されており、SSVCの評価では自動化された攻撃の可能性は確認されていないものの、部分的な技術的影響があるとされている。Adobe社は本脆弱性に関する詳細な情報をセキュリティ勧告APSB24-69として公開している。
Adobe Experience Manager 6.5.21の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-52824 |
影響を受けるバージョン | 6.5.21以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | Stored XSS (CWE-79) |
CVSSスコア | 5.4 (Medium) |
公開日 | 2024年12月10日 |
対象製品 | Adobe Experience Manager |
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Stored XSSについて
Stored XSS(格納型クロスサイトスクリプティング)とは、悪意のあるスクリプトがWebアプリケーションのデータベースやファイルシステムに永続的に保存される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 攻撃コードがサーバー側に永続的に保存される
- 被害者がページを閲覧するだけで攻撃が実行される
- 複数のユーザーに影響を与える可能性がある
Adobe Experience Managerで発見された脆弱性は、フォームフィールドを通じて悪意のあるスクリプトが保存され、そのページを閲覧したユーザーのブラウザ上で実行される可能性がある。この種の攻撃は特に重要なWebアプリケーションにおいて深刻な影響をもたらす可能性があるため、適切なバリデーションとサニタイズが必要不可欠だ。
Adobe Experience Manager 6.5.21の脆弱性に関する考察
Adobe Experience Managerの脆弱性が中程度の深刻度と評価されたことは、特権が必要でユーザーの操作も必要という制限があるためと考えられる。しかしながら、Webアプリケーションにおいて永続的なスクリプト実行が可能となる脆弱性は、攻撃が成功した場合の影響範囲が広がる可能性があるため、早急な対応が望まれるだろう。
今後の課題として、フォームフィールドに対する入力バリデーションの強化と、ユーザー入力のサニタイズ処理の徹底が挙げられる。特にエンタープライズレベルのCMSにおいては、セキュリティ機能の強化と同時に、開発者向けのセキュアコーディングガイドラインの整備も重要になってくるだろう。
Adobe Experience Managerの次期バージョンでは、XSS対策の強化に加えて、セキュリティ設定の可視化や監査機能の拡充が期待される。このような機能強化により、セキュリティリスクの早期発見と対応が容易になり、より安全なコンテンツ管理システムの実現につながるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-52824 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52824, (参照 24-12-20).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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